未発達な精神文化の国 …




 この表題は、韓国でのベストセラーを続けている「反日種族主義」というソウル大学名誉教授であるイ・ヨンフン氏など6人の共著による本を読んでの意見である。

 この意見を発したのは、在ソウルのデイリーhkジャパンの記者だという。
この記者は、本の感想の中で、ざっくり言うと
「歴史問題に関するウソや無知、誤解に基づく韓国の『反日』は、未発達の精神文化の表れであり、これを克服しなければ韓国社会の発展はない」
 と、断じている。

 韓国社会では、幼い子供から大人まで、日本がこれまでいかに韓国国民に対して、悪逆非道の限りを尽くしたかを識者、マスコミ、政府を挙げて教育してきた。
 もちろん、即座にそれを信じて行動する人以外に、冷静に自分なりの勉強をして真実にたどり着いた人もいるだろう。

 この本がベストセラーを続けると言うのは、冷静にこの本の内容を受け止める人が一定数存在すると言う証左だと思う。

 しかし、文政権の言うことを盲目的に信じ込み反日の権化みたいな人までこの本を手にとると言う韓国社会。

 デイリーnkジャパンの編集長である高英起氏は、多くの人が読んでいる本の内容は韓国人にとって相当刺激的な内容だ。
 そろそろ、韓国国内で大論争が起きてもおかしくないのだが、いまのところそんな様子は見られないと言う。

 反日の人が手にとって「クズのような本だ」と吐き捨てるていどだという。
本来なら慰安婦問題、徴用工、日韓併合など論争のポイントはたくさんあるはずなのに、論争の問題提起が起きない。

 これは私の推測だが、事実を歪曲、捏造したウソを積み重ねた日本批判を植え付けられた。それ以外になにも学習していない。つまり観念的な反日姿勢でただ日本憎しの感情だけが先行する多くの韓国人では、論争が起こせないのではないか。と思うのだ。

 事実を証拠立てて反論されれば、言葉に詰まりたちまち論破される。
お得意の感情論だけでは、論争に負けるのは明らかだ。

 これは今の韓国政府の姿勢と重なる。
文在寅政権は、日本を非難しても自称徴用工の問題などで、歴史の真実を詳しく突きつけられたらたちまち行き詰る。

 だから、いい加減な人選で最高裁の判事などを入れ替え、しゃにむに期待通りの判決を出させた。
 もとはと言えば、ここから今の日韓関係は泥沼へと突き進むことになったと思う。

 このウソにまみれた国がどんどん窮地に追い込まれていってもわが国としては「知ィーらない」と、傍観しておればよい。