ご先祖はどう思うのかなあ


 最近「墓しまい」の話題を良く耳にする。
故郷を離れて都会地で暮らす人々にとっては、ご先祖が入っているお墓の維持にはいろんな思いが込められるのだろう。

 地方のお墓事情は厳しくなる一方で、受け継いだ人が高齢になると、遠く離れたお墓には中々気軽にお参りなどできない。

 私の家の墓は、自宅から8キロ離れたところに有る。
先ほど墓掃除を済ませ、お盆のお参りをしてきた。

 帰りの車で、「今年も何とか元気にお墓の掃除ができたが、あと何年できるだろうか」と家内と話しながら帰宅した。

 日本は少子高齢化の波にどっぷり浸かり、老人施設はどこも満杯だ。
話題はともすると、認知機能や高齢化したときの人生の送り方に重点が集まる。
 目に前の現実を見ると、やむ負えないことなのだが、先祖が残した廃屋の処理や荒れ放題の御墓なども、少子高齢化社会では深刻な個人負担がのしかかる。

 これからの日本社会のあり方はどうなっていくのか。考えると気が重くなる。