バラエテイィ番組だと承知で観たのだが


 昨日の「そこまでいって委員会NP」は日本の将来について教育を取り上げていた。
テーマは大きく3つ、

 教育行政と学校教育、中学校のダンスの必修をどう思うか、小学校の英語必修はどうかなどである。

 全てについて触れると長くなるので、最初の”今の日本の教育行政や現場の学習指導は正しいと思うか”について一部だけ触れようと思う。

 この回答として8人の出席者のうち、正しくないが6人、正しいが2人だった。
その中で、重盛さと美という私の知らないタレントが、理由として「戦争をしてはいけない」と訳の分からないことを挙げて正しいと答えていた。

 司会の辛抱治郎がその理由について問うと
重盛は「小さい時から広島や長崎に原爆を落とされた授業の中から、戦争は残虐で大きな犠牲を払う。戦争はダメだと言うことを学んだ」みたいなことを答えていたと思う。
 正しくないと答えたジャーナリストの門田隆将氏が「戦争してはダメだと誰もが思っているのだが、戦争しないで済むようにするにはどうしたら良いかを考えさせることが必要だ」という趣旨の発言を。

 次に同じく正しくないと答えた元外交官の宮家邦彦氏が「戦争してはいけないと思っても攻めてこられたらどうするのか」と重盛に問うと

 重盛は「御免なさい。攻めてこないで!とお願いします」と答えていた。

 オチョクッテいるのかと腹が立ち、バラエテイ番組だと承知で観たのだが、あまりのバカバカしさに見るのをやめてしまった。

 しかし、考えてみると、戦後の教育は戦前の日本が置かれた国際情勢など無視して、ただ、大東亜戦争を始めた日本が悪い。戦争は罪悪だ。2度とはしてはいけない。そればかりを幼い子供たちに教え込んだ。その代償がこれではないのかと暗い気持ちになる私だった。

 もちろん私も戦争には大反対だ。
日本が余所の国へ侵略戦争を仕掛けるなどということがおこれば、先頭に立って反対するだろう。

 だが、外国から日本が攻められたら、ごめんなさいでは済まなくなる。自分も子供、孫も親戚も、友人・知人もすべて命の危険にさらされる。自分の家は破壊され土地は盗られ生きていくことは無理な状況がうまれること間違いない。

 学校教育ではここのところを教えていない。ただ、日本が起こした戦争で原爆を落とされ焼け野原になり大勢の人が死んだ。このことだけを子供たちに吹き込んできた答えが重盛の言葉であろう。

 8月6日になると、”平和授業”という形骸化した授業が未だに行われているのだが、今年辺りは平和を守るにはどうすればよいのかを、現実から目を背けずに子供に自由に発言させながら考えさせる。当然偏った内容ではなく、今日本が置かれている国際情勢などを分かりやすく子供たちに解説しながらの授業が行われたらと思うのだが…。

 でも、日教組の牛耳る学校現場では、無理な願いなのだろうな。むなしいけど…。