報道機関は何を考えているのか!


 昨日は、日産の会長職を解かれたカルロス・ゴ―ン氏の言い訳を編集した動画が、各放送局から報じられた。

 ゴ―ン氏は背任などの容疑で再び拘留されたが、彼の担当弁護士はテレビ会見ができなくなったので、録画していたものを公開したということでそれにテレビ局が積極的に応じた結果だと言える。

 しかし、ゴ―ンさんの言い訳を公共の電波を使って放映することだろうか。
彼は刑事被告人だ。
 すべての言い訳は裁判の過程で行えばよいことで、その判断は裁判官に委ねられる。

 公の電波を使い、一般市民に訴えることには何の意味もない。
彼の主張が正しいか、正しくないかは裁判で明らかにされ、全ては判事の判断で決まることだ。

 それを多くの時間を使いテレビ放送する報道機関の神経が理解できない。

 韓国であれば、国民の同情などが感情論となって、裁判に影響するだろう。
しかし、わが国の司法はそこまで劣化してるとは思えない。

 もちろん例外はある。反天連の集会に顔を出す名古屋家裁の判事のような国賊が居ることは事実だし、原発再開などで理解不能な判決を出す裁判官もいる。

 だが、それは司法の政界ではほんの一部のはみ出し者の行動に過ぎない。
ゴ―ンさんは、日本国民へ訴え、日本国民の同情を買おうとしたのなら大いなる勘違いだ。

 日本人は順法精神を重んじる。
後は、裁判の成り行きを静かに見守ることだろう。

 私の感触から云えば、日産の会長としてワンマンぶりを私腹を肥やすことに使い、その責任を潔くとろうとしない彼に、好印象を持つことは不可能だ。

 それにしてもマスコミのここまでの劣化には目を覆いたくなる。