島嶼防衛をどう考えているのか!


 沖縄県宮古島陸上自衛隊の駐屯地に、中距離多目的弾道ミサイル迫撃砲の善弾薬を島外に撤去した問題で、丸裸の状態になった陸自の隊員たちは途方に暮れている。

 7日に岩屋防衛相は、南西地域防衛の一環として3月に新設された、陸上自衛隊宮古島駐屯地を視察したと、産経ニュースはつたえている。

 ところが、島民に説明しないままに、多目的中距離弾道ミサイルおよび弾薬を駐屯地で保管していたことが判明したらしい。
 島民からのクレームに、島嶼防衛の必要性をロクに説明もしなまま、岩屋防衛相はあわてて島外に移すことを決断。

 島嶼防衛の任務にあたっている自衛隊の隊員は、丸裸の状態で防衛の任務につくことになった。

 台湾海峡から尖閣石垣島などを狙う覇権国家にとっては、笑いが止まらない好条件がそろったと言うことだ。

 九州から最南端の与那国島尖閣諸島までの防衛は、今、わが国の最も重要な生命線ではないか。
 防衛大臣としては、島民に謝罪することは必要であろうが、同時に島嶼防衛の必要性や中国などの覇権主義に歯止めをかける実情を説明すべきだ。

 その上で島民の理解を求める努力が必要ではないか。
防衛相の姿勢を見ていると、波風を立てない。すべて穏便に事を運ぶ。防衛の任務につく隊員の事情は2の次だ。
 こんな様子がうかがえて何とも情けない。第一に有事の際命をかける自衛隊員にすまないと思わないのであろうか。