「お父さん、憲法違反なの?」発言は事実だ。



 昨日の夕刊フジに掲載されている記事に目が留まった。

 「お父さん、憲法違反なの?」発言は事実 父が自衛官だった自民・小田原議員が檄白! 「まずは憲法改正が一丁目一番地」

 というタイトルの記事である。

 憲法9条自衛隊を明記する必要性をめぐり、安倍晋三首相は「お父さんは憲法違反なの?」といわれて、自衛官の息子が涙を見せたという話を聞いた」との逸話を紹介した。それに野党側が国会審議で「事実なのか?」と指摘し、騒然となった。
 
 父が自衛官だった自民党小田原潔元外務政務官(54)はどんな思いでやり取りを聞いていたのか。

 立憲民主党本多平直衆院議員は13日の予算委員会で、安倍首相が地元・下関の講演で披露した逸話に、「私は自衛隊の駐屯地そばで育ったが、そんな話は出たことがない」とかみついた。

 安倍首相は「私の言うのがウソだというのか? 無礼だ」と応酬した。

 小田原市はやりきれない思いで、委員会室にいた。父の昭氏(83)は元陸将で東部方面総監も務めた人物だ。

 かって小田原氏は駐屯地近くの小学校へ通い、クラスの4分の1が自衛官の子だったという。当時、「戦争を放棄した憲法の下で、武器を持つ自衛隊は多くの議論を呼んでいる」と書かれた教科書で学んでいた。だが、なぜ、自分が誇らしく思う父親のことを、そこまであしざまに言われるのかは、あえて聞こうとはしなかった。

 「自衛官の子供は子供ながらに、教科書の内容に傷つき、悩む。でも、呑み込んで大人になる。親に『なぜなの?』と聞く前から、親の心を痛めた表情が分かるから、聞かない。聞く前から涙がこみ上げてくるから。これが現実。現場の先生も『教科書がいうのとは違って、憲法違反じゃあないよ』と、本当に言ってくれると思いますか?」

 「今の教科書も、事実誤認が甚だしい。中学3年生の教科書には『自衛隊憲法9条で禁じる戦力に当たるから、憲法違反だとの意見も少なくない』とある。それを机に広げて学ぶ生徒らが陰鬱な気分で、こらえて学んでいるのを見ると、『変えてあげられず、こんな大人で申し訳ない』としか言えなくなる…」

 野党側の無理解に対し、小田原氏の憤りは収まらない。

 自衛官を父に持つ生徒がかってクラスの先生から『あなたのお父さんは憲法違反です』と立たされたという話を聞いた。でも、子供は自分の父親の仕事を尊敬し、誇りに思い、家族で支える。自衛官の子供たちがこれ以上に辛い思いをせずに済むようにするには、教科書を直すよりも、先ずは憲法改正。それこそが一丁目一番地だと考えます」

       引用終わり

 長い記事ではあるが、どこも省略できないので、全文引用させていただいた。
私も父ではなかったが、二人の兄は自衛官であった。とくに長兄は当時警察予備隊から保安隊と名称を変えたころで、日教組の全盛期。

 我が家は父も陸軍中尉で退官。国を守ることの重要性については幼いころから叩きこまれて成長した。

 兄を自衛官にもつ私にも担任の教師は、みんなの前で辛く当たったことを記憶している。
 忘れもしない昭和28年私は小学校6年生だった。高学年だけ街の映画館に引率されて映画・戦艦大和を観に行った。
(後で考えると、反戦教育の一環として学校を上げて見学に行ったのであろう)

 学校へ帰ると、クラスで映画の感想会が開かれた。
大方の生徒は「戦争は残酷だ」「戦争をしてはいけないと思った」「戦争で死んだ人がかわいそう」「平和の大切さが分かった」などと答えた。

 先生が私に「○○はどう思った?」と指名した。
私は「国のために命を犠牲にした兵隊さんたちに頭を下げたいです」
先生「戦争については、どう思うか?」
私「勇ましく戦った兵隊さんのためにも、国を守ることが大切だと思いました」
先生「もう良い!お前のようなのが、愚かな戦争を起こす」

 幸いクラスの仲間は、こんなことで私を特別な目で見ることは無かったので、イジメなどにはつながらなかった。
 また、沖縄の復帰前、自治体が自衛官の住民票の受付を拒否したり、教組が自衛官の子供が沖縄の学校で学ぶことを拒否したり、考えられない事案も発生した。

 さすがに自衛官の子どもの入学拒否は、すぐに治まったが、野党が本当か?と首相に疑いをかける前に、日本の方々でこのような基本的人権を踏みにじる行為が平気で行われていた。これらを調べるべきだ。

 口先できれいなことを述べながら、実態は真逆の人権無視が学校現場で行われていたこと。小田原議員の発言のように、教科書は憲法さえ是正されれば、まともな内容になるであろう。

 自衛官とその家族が胸を張れるように今こそ、9条に自衛隊の存在を明記する。
これをぜひ進めていただきたい。