どうにもならないトランプ氏のバカさ加減


 先日の私のブログでとりあげたこと。トランプ米国大統領が「日本の安倍晋三首相から私をノーベル平和賞に推薦すると言った書簡が届いた」と発表があった。

 私はそんなバカなことがあるか!と、怒りに似た気持ちでブログを書いたのだが、どうやら安倍氏が書簡を送ったのは本当らしい。

 私はノーベル平和賞なんて、政争の具に使われて無意味だから止めるべきだと言うことも添えた。

 今日の国民民主党の玉木代表が、この件について安倍首相にことの真偽をただしていた。
 安倍氏は肯定も否定もしなかったが、アメリカのトランプの取り巻きなどに頼まれたようだ。

 ただし、推薦者も被推薦者も50年間は公にしないよいう暗黙の決まりがあるらしい。

 トランプはそんな約束ごとは無視して、嬉しさのあまりかどうかはわからないが、テレビを通じて世界に向けて発表してしまった。

 今月に行われると言う、2回目の米朝首脳会談が心配になってきた。
韓国じゃあ有るまいし、相手を信用して公にできないことを行おうとしても、これでは秘密裏に事を進めるなんてことはできなくなる。

 平和賞欲しさに、トランプは北朝鮮に同盟国との共同歩調など無視して、大幅な譲歩を行う危険性も有りだ。
 そうなれば、在韓米軍の撤退、南北朝鮮の表面だけの平和交渉が進むかもしれない。当然、文在寅は北のまわし者として北朝鮮に取り込まれるだろう。

 表には出てこないが、中国は待ってましたと、南北の融和を歓迎。半島は昔のシナと朝鮮のような関係が復活して、東アジアでの彼らにとって目障りな自由民主主義陣営の旗手である日本へ強力な圧力をかけてくるだろう。

 アジアの軍事バランスはあっという間に崩壊。アメリカ・フアーストを標榜するトランプ陣営は日本の孤立化を見捨てかねない。

 安倍氏がトランプ氏を信じるほど、彼の方は対して思い入れはないのではないか。
共和党の本当の政治家であれば、東アジアでの日米同盟の重要さは痛いほど分かっているはずだ。こんなときマケイン議員がお元気でいてくれたらと、悔やんでも悔やみきれない。

 アメリカは素人のトランプを大統領に選んだ大きなミスに気付く日は来るのであろうか。