バカ人間が増殖中のわが国の将来が心配だ。


 先日からテレビを筆頭とするマスコミで、若者の愚かな行為の動画が問題になっている。

 コンビニや外食産業の店でのあるまじき行為を動画に収めて発表。これはまずいと気がついても後のまつり。
 動画を送られた知人などが、面白がって拡散。当然店の信用はがた落ちで、以前は閉店に追い込まれたところもある。

 戦後の日本はGHQの政策で、道徳教育の廃止が進んだ。さらに戦前の反省とか言い日教組を主とする教育界やその専門家などが、戦前の道徳観を否定。

 その結果、戦後の人心のあり方を学ぶことんなく大人に成長したたくさんの人々が家庭を持ち、我が子を育てる過程で何が善で何が悪かを教え導ける親の数は激減したと言える。

 人の生き方や人格形成については、何も学校教育だけで教わる必要はないし、家庭での親の姿勢を示すだけでも、大きな影響を子供に及ぼすことができる。

 教師が道徳教育を否定して関わらなっても、しっかりした家庭での子育ての中で人間としての立派な生き方を習得して成長した人々も多い。

 親子の間では何も机の前に座らせて、親の生きざまを話聞かせる必要もない。
いっしょに行動するときの何気ない親の一言で、子どもは大きな影響を受けるものだ。

 そうして、自分の行動がどのような結果につながり、社会にどんな影響をもたらすかなども、親の”無言の教え”で会得していく。これが家庭教育の本筋ではなかろうか。子どもは親の背中を見て育つなどと言うが、子どもに手本となる生きざまを見せることこそ”無言の教え”であろう。

 話を戻すが、悪ふざけの動画を配信した若者は、そのことがどのような結果につながるのかなど、考えて行動したのであろうか。

 雇用していた店としては、信用失墜を含めて膨大な損害が発生する。民事訴訟を起こして馬鹿な行為をした者には、賠償の責任を科して欲しい。そうでもしないとこれらのバカげた行為は沈静化しないではないか。