年の瀬


 今年も残すところ、あと10日。
さらに平成が終わり、新年度を迎えると4月には新しい元号が決まるという。

 私は今年一年を振り返ったりは、あまり行わない。

 だが、少し記憶をたどると、いろいろあったなあという実感だけは脳裏をかすめる。

 時代はどんどん変化する。特に今年はIT技術の進歩が著しかったような気がしてならない。ということは、自分が時代の変化からどんどん取り残されていくということになる。

 その点、女性の逞しさはすごいと、改めて思う。
家内は、3年ほど前に購入した年寄り向けのラクラクスマホの限界を知り、新しいスマホに買い替えた。
 車で移動中も助手席へ座り、いろんな情報をスマホから入手している。時には奇声を上げて起こった出来事を嘆いたり、喜んだりと退屈さを紛らわせている。

 私は相変わらず、スマホにかかった通信を開くこともできない。
家内はラインでの通話がお金がかからないとか言って、遠く離れた子供や孫たちと延々と情報交換している。

 来年の消費税値上げで、買い物の決済もスマホを操ることができる人が有利ななりそうだ。
 何だか、年寄りに冷たい世の中にどんどん姿が変わっていくようで、この先が思いやられることばかりになりそうな予感さえする。

 まあ、この年(内緒)まで、一応元気で過ごすことができたのが幸いかな。