平和ボケの日本人には、ロシアや中国の横暴に対してどう考えているのだろうか
ロシアが突然ウクライナのクリミヤ半島に攻め入り、半島をロシア領土としたのは2014年の2月であった。
ウクライナの防衛体制の甘さをつき、ロシア軍は一気にクリミヤ半島に侵攻。瞬く間に半島を分捕った。
これは、1945年の終戦の直前に、日ソ不可侵条約を一方的に破棄してわが国の北方の領土に進攻したときと同じであった。
一度手中にした領土をロシアが手放すことは無いだろう。
そしてこのような力による他国への侵攻を目論む国は、ロシアだけではない。
世界の国々は一応それぞれにロシアを非難したのだが、ロシアは時間がたてば鎮静化して、後には新しい領土が残ると、タカをくくっている。
これが、世界の現状だ。
わが国の”平和主義”の人々は、このような無法が現実に行われていることに対して、大きく文句は言わない。
力による現状変更を屁とも思わない国は、力の均衡が崩れでもするとすぐさまチャンスだとばかり襲いかかる。
日本人だけではなく、平和は尊い、平和であることは命に次いで大切だと誰もが考える。なにも”平和主義”の人々だけの専売特許ではないのだ。
しかし、世界には自分たちの主義主張を通そうとする国。隙あらば新しく領土を広げて行こう。国際間の約束ごとなど、くそくらえだ。と、力による現状変更を平気で行う。中国の南シナ海を埋め立て軍事基地を建設したのも、その一例だ。
可笑しなことに、”平和主義者”の皆さまはこれらのことには、正面切って誰も文句は言わない。平和を唱えながら平和のバランスを壊そうとする一味の支援者ではないのかと、疑いたくなる。