人間は神の領域へ勝手に踏み込むことが許されるのか


 無神論者の私がこのような問題提起をすることに、異論もあると思うが、今日のニュースで人の受精卵に手を加えてゲノム操作(私には詳しいことは分からない)を行ってその受精卵を子宮に戻した。ということが発表されたらしい。

 発進元は中国で、何とか大学の準教授という人が、笑顔で誇らしげにテレビに写っていた。

 先ずこんなことが許されて良いのかということである。
人の生命、遺伝子、それをもてあそぶような行為が許されたら、クローンとか安易な気持ちでつくられる可能性が大きくなる。

 だが、これらはすべて神の領域。人間がたちいってはいけない分野ではないだろうか。
 この準教授は、エイズウイルスに感染しないように、遺伝子を操作したのだと言い訳をしていた。しかし、後天的にエイズに感染してもそれはその人の生き方であり、不運ということは云えようが、あくまで人間が操作していじくる問題ではないと思う。

 こんなことが許されたとき、後に続く科学者たちの利己的な判断でいろんなことに歯止めが利かなくなる恐れが十分に起こるのではないか。

 中国社会では、自分の名声や利得のためなら、他人の迷惑や悲しみなど意に介さない者が多いと思える。

 早急に世界の科学者や識者の人々は、このような神を恐れぬ愚行に対して大きな反対意見を広めるべきだ。そして、こんな化学者は学会から即追放してもらいたい。

 これが真実の話であれば、この遺伝子操作で生まれた子供の将来が心配になって仕方がない。