大阪万博が決まったが


 目覚めてテレビのスイッチを入れると、2025年の万国博覧会が大阪に決定したとのニュースで、知事や経済界の関係者の喜びの表情が次々に映し出されていた。

 およそ50年前の万博の時、私も友人と出かけたのだが、何処へ行っても人、人で、興味のあるパビリオンに近付くことさへ出来なかったことを記憶している。

 今度もそうなるのか。2025年といえば私はその頃生きているのだろうか。とか、元気でいても出かけるのは無理だろうとか、要らぬ想いが頭をよぎる。

 オリンピックに比べ、開催経費はけた違いに少なくて、大阪という都市を世界に認知してもらうには格好のイベントだろう。大阪に限らず、関西地方の人々の喜びは分かる気がする。

 会場となる夢洲という埋立地。これまでは利用方法が見つからなくて、無駄な土地空間であったらしい。それが有効利用されるのは良いことだと思う。

 公認のとばく場を誘致するよりよほど建設的だとも思う。
だが、建設的で頭をよぎるのは、北から南まで次々に自然災害に襲われる日本の現状だ。

 どこの災害現場でも、深刻な人手不足を抱えていて、復興はままならない。
恐らく万博会場の建設でも、工事現場で働く人手不足がすぐに問題になるのだろう。そのとき、安易に外国人の労働者に助けを求めるのだろうか。

 決まった直後から、こんあネガティブな発想をしていたら、喜びに沸く関係者からおしかりを受けそうだが、明るい話に暗くなる問題点はつきものだ。

 バランス良く、日本のために大きな事業が推移して行くこと願いたい一心である。