日本はどうなっているのだ!


 先日、自民党憲法改正推進本部長の下村博文衆院議員は、国会内の会談で憲法審での野党の姿勢を”職場放棄”だと言って、憤懣をぶちまけた。

 これに反応した野党6党は、この発言を撤回して謝罪しなければ、憲法審査会への出席はしない。みたいなことを言いゴネたとか。

 そして、昨日は下村氏が謝罪したとのニュースをチラッと目にした。

 こんなバカなことがあるかというのが、私の感想だ。

 憲法審査会は、国民世論の動向を見た上で、憲法改正の必要性、現行憲法の問題点などを話し合い審査する機関だと言える。

 国民世論は、改正派と護憲派の割合は拮抗しており、憲法審では積極的な論議、検討が行われるのが当然の責務だ。

 これをボイコット状態にして、恣意的に改正への検討をサボタージュすれば、下村議員でなくとも”職場放棄”だと言いたくなる。

 戦後70年にもわたる年月を重ねながら、一度も改正の必要性、現行憲法の問題点などが真剣に話し合われたことがあるのだろうか。

 日々変わる国際情勢に対応できるように、普通の国であればなんども改正を余儀なくされ、それを実行してきた。
 民主主義が発達した我が日本で、憲法の改正を口にすると感情的、情緒的な改正反対論が盛んになる。

 そして、憲法は政府の暴走への歯止めをかけるためにある、見たいな論点ずらしの論法がまかり通る。
 憲法は、国民の命、生活を守るためにある国家の最高法規ではないか。

 それが、今や近隣諸国の暴走行為で、日々脅かされている。今こそ、改正へ向けて真剣な議論を戦わせ、いかにしたら国民生活が守れるのか等を論じていく。これが憲法審の務めであろう。

 野党の”職場放棄”発言で、謝罪しなければならないのは、それを実行している野党の面々である。
 お前ら、早く国民に謝罪しろと言いたい!