昨夜から北方4島の返還問題がにわかに…。


 安倍首相とプーチン大統領はこれまで20回を超える会談を行ってきた。
プーチンの思惑と安倍総理の思惑は、根本的には大きな違いがあると思う。

安倍氏は当然、北方領土の速やかな変換を希望し、プーチンはなんとか日本からの経済支援やロシアへの投資だけが頭の中で一杯になっていると思われる。

 昨夜からのテレビは、安倍首相がこれまで主張してきた4島一括返還から、より現実的な歯舞・色丹の2島返還でとりあえず足がかりをつくり、その後の交渉で残りの2島返還を目指すみたいなことを言っている。

 私は知床半島の峠からオホーツク海を見下ろし、目の前に広がる広大な国後島を見たとき、ロシア(当時はソ連)の汚いやり方に憤怒の気持ちで頭の中が一杯になったことを覚えている。

 安倍首相には、自分が首相の時に誰も成し遂げられなかった、北方領土の返還に大きな足掛かりを残したと、今湧きおこっている2島先行返還を手柄話として残す。そんな思惑があれば捨てて欲しいと思う。

 もちろん、4島一括返還にこだわれば、ロシアのしたたかさから未来永劫、領土は帰ってこないかもしれない。
 しかし、ロシアは何とかして日本からの経済的投資を切望している。

 もっと、したたかさを持って交渉に当たるべきではないのか。
ロシアが軍事力を行使して略奪したように、最終的には日本も軍事力で取り返すくらいの覚悟で交渉することだ。そのためには先ず、憲法改正である。今の憲法では何も交渉はできない。

 次に、経済力を高めて防衛予算を増額していく。
近代軍事装備が着々と行われることで、ロシアへの圧力を増加させる。

 ロシアに限らずシナ、朝鮮半島などの国々も今の憲法のもとでは、日本は何もできない。なにもしない。とわが国をなめ切っている。

 だから、憲法改正の話題が高まりそうになれば、半島人やシナはすぐさま内政干渉してくる。
 どの近隣諸国も、軍事力という翼をもぎ取られた今の日本でいることが安心の担保になているのだ。

 憲法が改正され防衛軍が作られ、近代装備で日本軍が満たされれば、ロシアにとって大きな脅威になる。そんな状況下で日米の同盟関係が強くなれば、4島一括返還は現実的ななるのではないか。

 何も、他国の領土を侵略するために軍事力を持つのではない。
あくまで国土防衛と、国民の安全の担保のためだ。それに元々日本の領土だったところを取り返すのは、侵略でも何でもない。

 この問題は政治家や経済人にだけ任せるのではなく、国民がわが身自身のこととして、今後の日本はどうあれば良いのかを考える大きな機会にもなるのではないか。

 安倍首相へ一言。
外国人入国管理法の緩和と並んでプーチンとの会談で安易に譲歩しないで欲しい。