安倍首相、先人の轍を踏まないで①


 今日の産経、
 体中ODA、戦後最大の失敗  小森義久
という記事が載った。

 40年近くかかりようやくODAの終止符が打てたと、ホッとしていたが、小森氏の記事を読むと、改めて憤りが湧いてくる。

 これまで3兆6000億円の公費が投入され、その間に中国の経済力は安い人件費を後ろ盾に、どんどん向上していった。気がつけば日本のGDPを追い抜いて世界第2位の経済大国へ。

 それでも日本政府は、ODAを続けこの援助地獄はいつまで続くのかと、うっとおしく歯がゆい気分が続いていた。

 小森氏が言うように、日本側の意図と、その結果との断層があまりにも巨大であるということがその原因だ。

 北京国際空港ビル、北京地下鉄2号線、南京母子保健センターなどなど、これらの開設式の祝辞や碑文にも日本の名前は無い。
 中国政府や共産党は、これらの事業で日本の援助金が投入されたことは、全く触れられていない。
 日本に来た留学生や観光客などにそのことを聞いても、中国人でそれおw知っている人は皆無だと聞いたことがある。

 不勉強な私が初めて知ったのは、旧大蔵省と輸出入銀行から「資源ローン」という名称で公的資金が中国に供与されていたということだ。
 その総額は、99年までに3兆3000億円と、その時点でODA総額を超えていたらしい。
 トータルすると、中国への援助総額は実際には7兆円という巨費になる。このことを知る日本人はどれくらいいるのだろう。無知な私一人だけなら良いのだが。