駅伝のメッカ
昨日から飯田高原に出かけていた。
高原はもうすっかり秋。
山並みを貫く草原は、ススキの銀色の穂波が太陽の光を浴びて美しい。
郷に近付くにつれ、県道のあちこちにたくさんのノボリ旗が風に揺らめいている。スピードを落として良く見ると、鹿児島実業、大分東明高校など高校の応援用の旗だ。
すぐわきにひと際大きな横断幕。それには「九州高校駅伝大会」と書かれている。
ああ、明日(23日)は恒例の高校駅伝か。ついこの前まで暑さで大変だったのに、高原ではもうこの季節がやってきたのかと合点する。
2週連続で3連休というのに、郷は静かなたたずまいで我々を迎えてくれた。
夕方になり日が落ちると、風は冷たい空気を運び始め一挙に身体を寒さが包み込む。
暗くなってから、懇意にしている家族が少しずつ到着。郷はようやく賑やかな雰囲気に変わった。
私はすぐに炭を起こして夕飯の支度にかかる。
夕食は、焼きナスやキャベツ、ブロッコリーなどの焼き物、それに知人にいただいた大人のこぶしよりも大きそうなサザエやホタテに似た緋おうぎ貝など。
野外では寒くて長くは居られないのだが、長袖とウインドパーカーをはおりアルコールで内側から温めながら夕食を進めた。
今朝は寒さで目覚め、温度計を見たら11℃、そろそろストーブの準備が必要だ。
それでも身体を動かすには良い季節となって、昨日、今日とウオーキングに精を出すことが出来た。
帰宅のため郷を後にしたのだが、車を走らせて2分もすると路上駐車のもの凄い列が目に入る。
お巡りさんも出て交通整理に大忙し。沿道には応援のチームメイトや父兄が道をふさぐように、手を叩き声を挙げて応援している。
選手が走る邪魔をしないように、注意しながら車を進ませた。
今日汗を流している高校生の中からも、素晴らしい選手が育つのだろうな。選手たち頑張れと車の窓を開けて手を振りながら、高原を後にした。