前々から思っていること


 9月15日の産経ニュースでは
インド最高裁 9人殺害の”人食いトラ”の射殺容認 保護団体の申し立て却下
 という記事が掲載された。

 これら保護団体と言われる人たちの考え方や活動とはどんなものなのだろうと、これまでいつも疑問が頭の中で膨らみ続けていた。

 少なくとも9人以上の人間を食い殺した”人食いトラ”の保護を訴えるという考え方が私には理解できないのだ。

 話は変わるが、日本でも害獣による被害が、人間の生活を脅かす現象がひどくなっている。クマが人を襲い生命を奪う。野生化したキョンが農家が丹精込めて育てた野菜を食い荒らす。人を恐れないようになったイノシシや鹿は、エサを求めて人里へと姿を現し住民に不安を与える。


 もちろん原野を伐採して、生息域を狭められた生き物は生きるために人里へと進出するのであろうが、山や原野を切り開く太陽光発電の業者の野放しも大問題だ。

 また、国際捕鯨委員会による、食文化の違いを無視した圧力も問題だ。
この保護団体の言い分を聞いていると、反対意見には耳を貸そうとはしない。

 まずは人間の生活が最優先させられるべきで、動物保護はその次に来ればよいのではないか。ともすると保護の方が優先されるような意見を聞くと、思わず首をかしげてしまう。

 人と獣の暮らしが安定したバランスの上で、棲み分けできるような姿を取り戻すことはできないのであろうか。