から揚げフエスタ イン・中津


 鶏のから揚げは、宇佐から始まったとか、中津こそから揚げの聖地だ、など、どこの自治体も自分たちが住む町の宣伝に躍起の状態である。

 11年前から、中津市では「から揚げフェスティバル」と銘打って、量販店の駐車場を会場にして2日間のお祭りを行っている。

 最近は市内だけでなく、近郊の福岡県や大分市などからも客が訪れ、初秋の代表的なイベントに成長してきた。継続は力なりというが、自治体もそれとなく応援しているようで、田舎のまちではこんな催しも長続きして欲しいものだ。

 このイベントに家内を誘い出かけてみた。
日ごろの閑散ぶりと違って、大賑わいの会場ではテントを張った店舗に、どこも行列が出来ている。

 中津と宇佐から15店舗、それ以外からも5店舗が集まり、お客さんたちは自分好みの味を求めて、熱々のから揚げを食べながら満足そうだ。

 私たちはニンニク醤油に漬け込んだから揚げが好きで、早速その店を探す。
塩味のものや、淡白な味付けを好む人など様々だが、熱々のから揚げはとても美味しい。

 から揚げを食べながら店を回るうち、瞬く間に満腹になる。
若い時ならたくさん食べられたのに、数切れで満腹とは、年はとりたくないものだ。

 帰宅してすぐには食べられそうにないのだが、後日温めて食べようと別に少し調達して会場を後にした。

 狭い車の中は、から揚げの匂いが充満して衣類にも移りそうだ。