池上彰の番組の怪しい問題点
どの局もゴールデンタイムの時間帯に、池上特番を組み高い視聴率を挙げているのだろう。私は興味ないからほとんど見ないのだが、知人などに合うと何々の番組で池上彰がこう言っていたと、話題を振ってくる。
小学5年生から中2までの子ども約70人を集め、時の話題についての質問を子供たちが池上彰に投げかけるという内容であったようだ。(私は見ていないのでここら辺は分からない)
その中で、子どもたちが安倍首相をコテンパンにけなし、池上彰もタジタジとの番組を演出したらしい。
ところが、出演者の子供たちの中に、プロの劇団(劇団ひまわりとかスペースクラフトなど)に所属する子供タレントが何名か混じっていて、その子らが次々に鋭い質問を行い、受ける池上彰がタジタジとなって応じたという設定になったようなのだ。
しかも、提供はなぜか、朝日新聞だ。
こう役者がそろうと、総裁選のさなか何かを狙って仕組まれた、猿芝居のようで気持ちが悪くなる。
池上彰という人物は、己の名前がついたカンムリ番組に、どんな責任を感じているのだろうか。
ほかの池上番組での有識者取材で、番組のスタッフとされる人物が、八幡和郎氏や有本香氏らに対し、
「取材で語られた内容を池上彰氏の独自の意見として番組内で紹介するように求められた」という逸話が先日暴露されたばかりだ。
こうなると、視聴者は何を信じてよいのか分からなくなる。私は見ないので影響を受けないが、楽しみにしていて観みられた人は、私の知人のごとく間違った怪しげな情報を見抜くことも出来ずに、識者の見解として自分の意見の根拠などに使うのではないか。
日本の多くの大人が、池上彰がこう言っていたからと、同じような論調で語り始めたら、この国の良識は吹っ飛んでしまうのではないかと、不気味な気持ちになった。