防衛予算5兆2986億円の概算要求


 防衛省の来年度の予算の概算要求額が決まったようだ。
情報によると、平成31年度の概算要求額は過去最大の5兆2986億円だという。

 過去最大とは言え、30年度と比較すれば、当初予算の約1千億円の増額だそうだ。
陸上配備型迎撃ミサイルシステム、「イージス・アショア」や最新鋭ステルス戦闘機F35Aなどの購入が決まっている。

 加えて、北朝鮮のノドンミサイルなどの脅威は、いくらトランプ氏が手柄話を語り、アジアに平和が訪れると言っても信用する気にはなれない。
 そして、年々脅威を増しているのは、中国だ。
 中国は発展途上国や財政の苦しい国々には、金をばら撒き借金地獄へと誘う。挙句の果ては中国の軍港として自由に使える権利などを取得する。

 日本などの抵抗力があり、経済的にも恵まれた国にはこの手は通じないから、歴史を捻じ曲げて難癖をつける。その結果、この海は古来中国の海域だ。この島は有史以来中国の領土であった。など、中国流に捏造した歴史解釈で尖閣諸島などの島を狙う。

 つまり、中国の脅威は日々増加するばかりだ。

 このような国際情勢の下で、昨年度比1千億円の防衛費の増加というのはどうであろう。
 防衛省の関係者は、到底足りないと思っているのではなかろうか。

 以下は産経ニュースからの引用であるが、

 米軍再編経費を含めた30年度の当初予算は5兆1911億円で、第2次安倍内閣の発足以降、6年連続で増加している。北朝鮮の核・ミサイルや中国による海洋進出に対応するため、政府はさらなる増額が必要と判断した。

 イージス・アショアに関しては最新鋭レーダーなど2千億円超を盛り込む。米朝首脳会談の実現で朝鮮半島情勢の緊張は緩和しているが、政府は「北朝鮮の脅威は代わっていない」(高官)として導入を進める。

 中国軍を念頭においた南西諸島防衛のため、航空自衛隊のF35Aや海上自衛隊護衛艦、潜水艦の取得費も計上する。敵の射程圏外から発射でき、敵基地攻撃能力にも転用可能な「スタンドオフ・ミサイル」も導入する。自民党が政府に提言した海自の「「いずも」型ヘリコプター搭載護衛艦の空母改修は見送る。

 防衛費は過去最大になったが、高額な装備費を複数年度に分けて支払う「後年度負担」が全体の4割を占め、「増額は増えたが充分な防衛予算とは言えない」との指摘もある。

        引用終わり

 そうでろうと私も思う。
 だが、国の防衛というものは国民が理解した上で、自国が置かれた国際環境の中で充実させていくべきであるが、国防予算が1円でも増額されると、すぐに異議を唱えたり、反対の大声を出すマスコミや反日野党の存在がある。

 国が滅びては元も子もない。防衛の充実は、まさに”転ばぬ先の杖”である。
国民の理解こそが自国の防衛を充実させる最も重要な要素だということをみんなで共感したいものだ。