梅干しの効用
私たち夫婦は、毎朝梅干しを一つずつ食べる。
田舎暮らしなので、梅の実は手軽に入手できるのだが、美味しい梅干しは自分たちではつくれない。
仕方がないから、毎年、紀州の梅干しを取り寄せる。まあ、ささやかな贅沢と、私は思っている。
食べると難(7)が去る(30)という語呂合わせで、今日7月30日は”梅干しの日”なのだそうだ。
ここから、引用開始
▼「宇宙では刺激物がすごく欲しくなるので、梅干しが本当に美味しかった」弁当箱いっぱいに詰まったご飯の真ん中に真っ赤な梅干しが1つ。栄養不足で弁当としては落第だと思いきや、さにあらず。
▼梅干しひと粒が、九九%のコメの酸性を中和し、米のカロリーは食べたほとんどが吸収される役割を果たす」。つまり「労働のための理想食と、歴史学者の故樋口清之さんは、ベストセラーとなった『梅干しと日本刀』でたたえていた。
▼日本は暑かったり、寒かったり、湿気が多かったりと、必ずしも住みやすい所とはいえない。日本人は少しでも快適に暮らすために、さまざまな工夫を重ねてきた。梅干しはその最高傑作の一つといえる。本日は「梅干しの日」である。
食べると難(7)が去る(30)の語呂合わせで生まれた。
▼6月に漬けた梅が食べられるようになる時期でもある。日本一の梅の産地である和歌山県内のJAや加工業者に、全国から梅干しの注文が殺到しているという。朝食で食べれば、日中の塩分不足を予防し、豊富に含まれているクエン酸が疲労物質を取り除く。梅干しが熱中症対策に効果がある、とテレビの情報番組が報じたからだ。
▼台風12号は、日本列島を東から西へと横断する異例のコースをとった。大雨の恐怖が去った地域では、再びうだるような暑さが戻ってくる。日本古来の知恵である梅干しの力を借りて、8月の猛暑を乗り越えたい。
「大粒の梅干しひとつ暑気払ひ」(田中甲子雄)
引用終わり
このような記事に触れると、なんだかホッとする気分になる。
なんだか、自分の生活の仕方が間違っていなかったのだなという、少し大げさな想いに満たされるのだ。
先日、横浜に住む2女に家内が荷物の中に梅干しを紛れ込ませ送った。梅干し嫌いな2女は拒否すると思ったのだが、私の思いとは逆に食べたらしい。そして、今ままで食べず嫌いだったけど、とても美味しかったと感想を寄こした。
家内は昨日、早速本格的な荷物をつくり、梅干しをまたおくった。
次は、外で働く機会が多い、息子の攻略だ。こいつは頑固で梅干しを食べようとはしない。
とまあ、梅干しの効用がはっきりして、今朝はこれから食事だが、いつもより多めの梅干しを食卓に並べようかなあ。」