ブルーベリーの収穫


 台風12号が本州に近付いている。どこに上陸するのかは分からないが、勢いを保ったまま東海地方か紀伊半島あたりを通ることになるのだろう。

 問題はその後だ。仮に上陸して同じ勢力のまま西へと進めば、またまた、大雨の被災地を襲うとも限らない。
 被災地ではこの暑さの中、台風に備える様子がテレビの映像で流れてくる。
この世に神様が居るのなら、どうか、手心を加えてと、お願いしたくなる。

 私のところでも、明日の午後から影響を受けるというので、猫の額にも見たない菜園のナスやキュウリを収穫した。
 今年の異常気象は、野菜の値が大きく変動して時期によってはキュウリなど目玉が飛び出るほど高い。おかげで我が家は二人が腹に収めるにはあまるほどのキュウリやナスが収穫出来ている。

 先日からの降雨なしの炎天下ですっかり勢いを失くしていたブルーベリーにせっせと水を与えたのが功をきし、直径1センチほどの大きなブルーベリーが熟れ始めた。

 台風の強い風で落ちる前にと、今朝はブルーベリーの収穫も行った。木は僅か4本だけど、どの木にもたわわに実がなり濃い紫色に熟れている。
 蚊に食いつかれながら1時間ほど実を収穫した。

 一升枡に一杯収穫できた。これを煮立ててジャムにすると、朝食事のパンが美味しくいただける。

 以前はブルーベリーなど、美味しくも何もない果物だとバカにしていたが、ジャムにするといろんな食べ物に合い、しかも目に良い栄養をもつとか聞いた。

 毎日刺激の少ない極平穏な生活を続け、退屈という病魔が恒常的に襲ってくる田舎暮らしではあるが、自分たちで手作りの野菜や果物を収穫できるのは、この暮らしのパターンでの特権と言えそうだ。

 今日は、はじめ痛めた左足を引きずりながらの”仕事”だったが、ブルーベリーの収穫、寄ってくる蚊との格闘を繰り返すうちに、痛みも随分引いてきた。