トランプ氏はいら立っているようだが、日本は粛々と国土防衛を目指せ



 最近の米国からのニュースでは、北朝鮮の核廃棄が進んでいない現状に、トランプ大統領はいら立ちを見せているとか。
 北朝鮮が素直に核放棄を進めるなんて思う人は、トランプ氏を除き、世界中には誰も居ないとみられることから、この人物の米朝首脳会談の後の自己満足には、多くの人が白けた目で見ていたのではないか。

 今後、北朝鮮の出方によっては、米軍の北攻撃もあり得ることを視野に入れて、わが国は国土防衛を考えていくべきだ。
 そんな中、
 イージス・アショアはイージス艦3隻分 メリット多いが…     政府は国民に丁寧な説明を

 とのタイトルで以下のような記事が産経ニュースで掲載された。

 要点は「敵基地攻撃を含む『懲罰的抑止』の整備に踏み出せない以上、コストをかけてでも『拒否的抑止』を追及するしか日本を守る術はない。イージス・アショアはその典型だ」

 防衛省幹部はこう訴える。専守防衛の縛りがある日本の場合、懲罰的抑止は全面的に米国に任せることが現実的である。
 日本全土をカバーするには、この地上配備型ミサイル迎撃システム2基で充分らしいのだが、問題はそのコストだ。

 2基配備には総額6000億円以上を要し、1隻約1700億円のイージス艦3隻分以上の負担が生じる。

 だが、イージス艦による負担、例えば1隻につき常時300人の乗組員が必要な上、時には数カ月におよぶ海上任務は過酷を極める。整備や燃料補給で帰港する間は、防空体制に隙間が生じるという課題も指摘されているとか。

 イージス・アショアの場合は、1チーム20人程度で交代制を敷くことで24時間365日の監視体制も実現できる。

 問題は、高コストを理由に、一部野党などから不要論が出ていることだ。
マスコミは、すぐにこれに乗ってセンセーショナルに、反対キャンペーンを張らないとも限らない。いや、必ず行うだろう。
 反日行為はなぜか彼らの生きがい(?)なのだから…。

 しかし、この記事の終わりの方でも触れているのだが、
 イージス・アショアは、北朝鮮だけでなく中国の弾道・巡航ミサイルへの対応を念頭に置いた装備でもある。北朝鮮危機の陰に隠れているが、日本の安全保障上の最大の脅威は、不透明な軍備増強を続ける中国であることに変わりはない。

 巨額費用などを理由に、不要論が語られ、それを国民の一部が支持するようであれば、日本の未来は果てしなく暗いものになる。

 国が攻められ自分たちの国土が破壊されたら、不要論など口に出しておられるはずはない。だが、マスコミとのタッグで反日野党が煽り始めると、思わぬ方向へ国民の空気が変わる恐れが出てくる。

 政府は、この際、国民への丁寧な説明、日本が置かれている安全保障上の問題点などを具体的に示して、イージス・アショアの導入を決定していくべきだ。

 以上、本日は産経ニュースの一部引用と、私見を混ぜて記事にしました。