野党のお粗末戦術から、国会の品位が下がる


産経新聞[編集局から] 薄っぺらな国会論議憂える
 という見出しで、昨日終了した、参議院の国会での討議の様子を憂いている記事が載った。

 先ずは、引用から始めさせてもらおう。

 半年間続いたロングラン国会が22日にようやく閉会する。予算以外で成立させたものは、働き方改革関連法、IR実施法、参院定数6増の改正公職選挙法等々・・。5年半を超える長期政権の成果としてはいささか寂しい。

 働き方改革関連法は、残業規制など労働法制の根幹に関わる法律だが、人手不足に悩む中小企業には極めて厳しい内容だ。ところが、野党は「例外枠」にすぎない高度プロフエッショナル制度に批判を集中させ、法律の根幹に潜む問題点があぶり出されることはなかった。

 IRは超党派議連が主導した案件だ。それを政権バッシングに利用するのは理解できない。ギャンブル依存症も問題視されたが、それならばパチンコや公営ギャンブルに踏み込むべきだろう。こんな薄っぺらな議論で国民を欺けるとでも思っているのか。いずれしっぺ返しを受けるような気がしてならない。
                       (編集局次長兼政治部長 石橋文登

      引用終わり

 半年間の国会という長期戦では、細かいことを言えば費用の面からも膨大な税金が使われたことになる。
 国のこれからを議論していくことで、実りある内容であれば国民からの不満は出てこない。しかし、終盤の立憲民主党の枝野代表の2時間余にわたる“演説”。

 IR法案の審議の時の、山本太郎の暴力的恫喝、森裕子糸数慶子と3人で抗議ののぼりを議場に持ちこむ非常識さ。

 国会の品位もなにもあったものではない。
国会議員といえば、国民から選挙で選ばれた選良であることが、第一条件だ。

 この石橋氏の記事にもあるように、5年半に及ぶ安倍長期政権の成果として、寂しい想いをしているのは私だけではないと思う。

 正面からの堂々とした意見のぶっつかり合いで、議論が白熱すれば国民も納得がいく。それが、モリカケ問題から延々と時間の浪費をして、一応重要法案は通ったものの、実りある討議の結果としてではなく、感情的な野党の嫌がらせで終始したような印象を受けるだけに終わった。

 国会議員の質の劣化もひどいのではないか。
議員は国民の負託を受け、常に勉強を積み重ねながら国家をリードして行く。こういった国民への責任感の欠如が露呈した今国会ともいえる。