「55年ぶりの大発見」が世界中で大ヒット・コルトレーンよ永遠なれ!
「55年ぶりの大発見が世界中で大ヒット
ジョン・コルトレーンはなぜ「特別」なのか
という記事が昨日の産経ニュースで報じられた。
奇しくも今日は、そのコルトレーンの51回目の命日だ。
私も昨日まで、飯田の山にこもり手持ちのレコード(CDは1枚も持っていない)からコルトレーン演奏のものを引っ張り出して、大音声でジャズの洪水を浴びてきた。
外で作業していた家内が私に用事があって携帯で連絡するが、全く応答が無いので心配になり家に帰ってきた。家が近くなると大音響の「朝日のようにさわやかに」などが聴こえて来て、ジャズ嫌いな家内はすっかりご立腹。
と、このような山小屋生活を3日ほどおくった。
ただ、この頃のコルトレーンは、どんどん宗教の影響を受けて、発言も以前とは違ってきていた。
東京公演の来日記者会見では「私は聖者になりたい」とか言って周囲を驚かせた。当然音楽にも宗教性がにじみ出るというか、ソロの時間がとても長くなり、周りを固めるドラムスのエルビン・ジョーンズやピアノのアリス・コルトレーン(2度目の妻)がソロを受け継ぐのに苦労したようなことが、その後の評論家の意見として出ていたと記憶している。
「至上の愛」のレコ―デイングの吹き込みの後、半年くらいで「アセンション」を吹き込んだ。この演奏は、簡単なコード進行の打ち合わせのあと、混沌としたカオスの世界が作りだされる。
私は、コルトレーンが完全な精神世界へ入り込んだなと、その先の変化がどうなるかを予想したりもした。
この度発見された”幻の録音”は、彼が宗教色を高めていく数年前の演奏だと思われる。どんなものか、興味は尽きないのだが田舎に引き込んだ私には、このCDが入手できるか心配だ。
ジャズを話題に取り上げたらきりがないので、このあたりでやめておこう。