福沢諭吉もサジを投げた中国②
28日に途中まで引用させていただいたこの記事、ずいぶん長いので今回も少し続けさせていただくことにする。
引用開始
防衛省統合幕僚監部がこの日(11日)、H6爆撃機4機+戦闘機2機を含む人民解放軍機8機が、沖縄本島&宮古島間の宮古海峡上を飛行したと発表したのだ。領空侵犯ではなかったが、自衛隊と人民解放軍の衝突を避ける措置《海空連絡メカニズム》も日中首脳会談当日(9日)、両国政府間で署名されていた。運用開始は6月8日とはいえ、署名式に立ち会った李首相は日本到着時に雨はやんだと指摘し、「両国関係の風雨が過ぎ、『より良い未来』が待っている兆しかもしれない」とリップサービスしたばかりだった。
東シナ海で日中間の海洋境界は画定しておらず、日本政府は中間線を境界にすべきだとしているが、中国側は同意を拒んでいる。日中両国政府は2008年、境界画定まで、東シナ海の一部に共同開発区域を設ける…などの条件で合意した。が、中国は一方的に開発を進め、中間線の中国側に16基ものガス田開発施設を建設した。
「知恵と道徳」なき「中華文明」は文明にあらず
福沢が《国際の法やマナーを踏みにじって恥じぬ二国と、隣国故に同一視されるのは一大不幸》と痛感していた事実は既述した。筆者もその点を心配していたが、「現代の欧米列強」は「中国共産党帝国」の正体を、遅ればせながらようやく見破り始めた。
米国防総省は、中国が南シナ海の独占を謀り、国際法違反の人口海上軍事基地を次々と造成している蛮行を念頭に「地域を不安定化させている」と理由も明言した。リムパック参加拒絶を受けたワシントン訪問中の王毅外相の発言は、聴いている側が恥ずかしくなるほどだった。いわく、
「極めて『非建設的』な行為だ」
「(南シナ海で行っている造成は)防衛目的の『小規模な活動』に過ぎぬ」
現状を良くして行こうとする姿勢に欠ける中国に、『非建設的』と批判された米国防省は、ハラを据えたに違いない。南シナ海を軍事力で独占せんとする軍事行動を『小規模な活動』と表現する中国。『大規模な活動』を想像するだけでもゾッとする。
今回の引用はここまで
米政府が気付いたときは、もはや手遅れ状態だと認識したのではないか。
そこへ行くと、このような現実(中国のむき出しの野望)を見せつけられても、相変わらずのノ―天気な日本。いや、ノ―天気など生易しい表現では言い表すことが出来ない。不治の病というべき重症だと言ってよい。
政界では、反日の野党は当然として、日中議連の国会議員、自分たちの利益だけを追及しょうとし、国家、国民の幸せなど無視する経済界の一部。中国の意のままでウソの報道を続けるマスコミ、たっぷりと汚染された学者たち。
これらが、束になって中国の後押しをする。これが続けば日本はお終いだ。
今からでも遅くは無い。
国民の幸せ、わが国の繁栄を守るために、欠かせないのは「憲法の改正」だと思う。
憲法を改正し、9条の廃棄ができれば、力を背景にした真の外交が可能になる。
過去の中国は、注目が他所の国へ集まっている間隙を縫って、野望の実現に足を踏み出す。こんなことが度々起きている。いわば、中国の常套手段だ。
福沢諭吉翁の遺訓を胸に、いつも中国の出方に目を配り、対応を誤らぬように政府は心がけて欲しいものである。