田舎の過疎地域で、嬉しいことが…。


 昨夜は、近所に家を建設して、引っ越してきた若い家族の歓迎会が行われた。
私の住む自治体での最小単位は、「班」である。
 世帯数20戸の人々で構成されている。

 1年に一人か2人の方が、鬼籍に入られ少しずつ人口は減少。高齢化率も上昇の一途をたどる。
 そこへ、近年4戸の家が新築された。いずれも若い家庭だ。

 朝、ゴミ出しに行くとき、登校中の子どもたちとすれ違う。若いお母さん方は当番で、事故がないように途中まで見送る。
 この景色が生き生きとしていて、私の気持ちをポジティブにしてくれる。

 地域の連帯感がどんどん希薄になっていくとき、地域住民の交わす挨拶ほど、心強く、清々しく感じることは無い。

 昨夜は、歓迎される2戸の家の人を除き、14人もの人が参加してくれた。
日ごろ分からない地区の催し、地区のお世話をするのは誰で、どのように決められていくかなど、基本的なことも話題になったが、出席者それぞれの趣味や最近打ち込んでいることなど、私たちが知らないことが次々に披露されて、予定の時間はどんどん過ぎて行く。

 80歳以上の高齢世帯や在宅介護を必要とする家庭など、問題も多い地区だが若い住人が新規参入してくれることは、とても喜ばしいことだ。

 昨日は、我が家の隣の空き地が売れて、30日から建設にかかる家の地鎮祭も行われた。後、数カ月もするとまた若い住人が増えることになる。

 いつもは静かなたたずまいの地域で、建設される工事の音が響くのは、これからの地域の活性へ、明るい希望を持たせてくれる。