言うに事欠いて…


社会の「安倍化」を許さず  立憲民主・枝野幸男代表
 今日の産経ニュースで、上のようなタイトルの記事が掲載された。

 どんなことかと、目を通したのだが、立憲民主や共産党は、現政権へよほど攻め手を欠いて、まるで、「八つ当たり」のような発言を、党の代表が行いだしたと感じた。

 先ずは引用させていただこう。

 立憲民主党枝野幸男代表は24日の党会合で、安倍晋三首相がかって掲げた「美しい国」とのフレーズを持ちだし、政権による一連の不祥事への対応を批判した。「証拠があっても、開き直ればごまかしが利いてしまう。それが首相が言っていた美しい国なのか。『安倍化』が進んでいるが、そのような社会にしてはいけない」と述べた。

 日大アメリカンフットボール部の悪質な反則行為の問題と結び付けるのを「いかがなものかと思うが」と前置きした上で、日本社会のあらゆるところで「安倍化」が進行していると指摘。「国会で開き直る政府に対し、私たちは街頭に出て、国民に呼びかけ、共に政権を倒す」と訴えた。

 共産党志位和夫委員長は記者会見で、日大アメフット部の全監督らの会見を巡り「選手に責任を転嫁していた。安倍政権も現場に責任転嫁するやり方だ。底なしのモラルハザードが社会全体に悪い影響を与えている」と指摘した。

      引用終わり

 安倍首相が「美しい国」というフレーズを持ちだし、国政をリードしたときは、第一次安倍内閣のときで、もう随分前のことだ。
 それから、内閣は福田、麻生、鳩山、菅、野田など日替わり、いや間違った、年がわり(?)で総理大臣が変わった。
 現内閣で、安倍氏は一度も「美しい国」を持ちだしてはいない。私は再び持ちだして、本当の「美しい国」実現に邁進して欲しいと願っているが…。

 話を戻そう。枝野氏は元々法曹界の出身者だ。法律には我々素人より数段詳しい。それが「証拠があっても、開き直ればごまかしが利いてしまう。それが美しい国なのか。…。と問いかけている。

 証拠があるのなら、それを法定或いは国会と言う公の場で、提示したらどうなのだろう。そんな行為はしないまま、怪しい、疑惑は深まったと、国民を煽り国会での時間の無駄遣いを延々と続ける。
 証拠が提示できないのに、証拠があると言い募れば、名誉毀損などに問われかねない。そこは法律の専門家だけに、十分承知のはずだと思うのだが…。

 さらに「安倍化」と言う言葉だ。大向こうの注目を集めるために、何かインパクトのある言葉が欲しかったのかどうか、それにしても、センスの無い言葉だ。
この当たりで、枝野と言う人物の限界が見えてくるような気がする。

 そして、共産党の志位委員長も相乗りと言うか、日大のアメフト部の不祥事を、安倍政権攻撃に無理やり結び付けようとしているが、この問題と安倍内閣政権運営は本質的に全く違うことだ。

 今、社会の悪者で一番目立つのが、日大のアメフ、それも監督とコーチ。これと結び付けようとするお粗末さが、どうにもならない野党のダメさ加減だ。
 これでは、支持者離れが続くだろう。バカさ加減の分からぬ本物のバカだけが支持者として残る。

 ああ、健全な野党の出現を念じていたのだが、むなしい期待になりそうだ。