アカシアの花が咲くとき



 先ほど飯田高原から帰宅した。
最近は疲れるといいながら週末を迎えると、どうしても身体が飯田へ出かけることを要求する(?)
 寒くて標高の高いところだけに、いつも気候が不安定だ。
それなのに、よくもま飽きもせずに出かけるものだと、そんな自分に呆れてしまうこともある。加えて、家内も大の飯田高原ファンだ。

 そんなことで、飯田へ出かける条件がそろい過ぎているのに、私の3人の子どもたちは、3人とも「あんな不便な山の中へ出かける気にはなれない」と、私たち夫婦の行動に批判的だ。

 元気なころは、山登りが好きで飯田を拠点にした、九重連山の山々にはなんども登った。屋久島を除くと九州で一番高い山は九重連山の中岳だ。それでも1790メートルほどで、登山に素人の私でも気軽に登れる。

 ところが、50代後半になり、早朝に家を出て山登りを済ませ日帰りで帰宅する強行軍に疲れ始めた。
 せめて、テントでも張れる場所が欲しいと、50坪ほどの土地を買い小さな山小屋を造った。

 それからは、高原行きに拍車がかかり、40年間くらい高原通いが続いている。
最近は、健康上の理由から山登りはやめたが、出かけると草刈りや庭の手入れ、家の修理などすることが多い。

 今、我が家の庭には、淀川つつじとレンゲつつじが咲いているが、そろそろお終い。今回はアカシアの花が満開になりこれが楽しめた。
 図鑑を調べてみると、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」だったか、そんな歌があったが、これに歌われているのも、私の庭に咲いているのも全て、正しくはニセアカシアと言うらしい。

 我が家の花の色は、濃いピンクというか、赤紫というか、きれいな花だが、図鑑で調べると、ほとんどが白か黄色のようだ。
 石原裕次郎の「赤いハンカチ」と言う歌にもアカシアの花の下でというフレーズがでてきたなあ。あれもニセアカシアなのかな?

 なにはともあれ、そろそろ、飯田高原で鑑賞できる花も、残すところは山をピンクに染めてしまうミヤマキリシマだけになりそうだ。
 今年の4月は温かかったので、開花が早いらしい。

 来週あたりからは、これが楽しめそうだ。山に入らなくても近付くだけで充分鑑賞は出来るので、来週も飯田行きとなりそうだ。