本性を現し始めた中国



今日の産経新聞のニュースで、ベトナムの漁船が中国の艦船に攻撃を受け、沈没させられたということが報じられた。

 中国とベトナムが領有権を主張する南シナ海パラセル諸島で20日、ベトナム漁船が中国船2隻から攻撃を受け、沈没していたことが分かった。

 ベトナム漁業組合(VFS)が23日明らかにした。
沈没漁船は、ベトナム中部のクアンガイ省所属、船長は地元メディアに、全長50メートルの中国船2隻から体当たりを受けてエンジンが故障し、銃を持って乗り込んできた。
 6人から書類へ署名と指紋を押印を求められたと、語った。

 VFSのグエン・べト・タン議長は、中国船は漁船を装いベトナム漁民を追い払う目的で哨戒中だった可能性を指摘した。
 越メディアによると、南シナ海では今年3月以降、ベトナム漁船10隻以上が、中国船から攻撃や略奪を受けた。

 ここまで、産経新聞より引用

 このところの中国の露骨な南シナ海での我が物顔ぶりは、エスカレートする一方である。
 習近平の権力集中と並行して、数年前には牙をベールで隠し、諸外国への警戒を持たれまいと、微笑外交を行ってきた中国。
 今年に入り、ベールを脱ぎ棄て軍事力を表に出しての、恫喝と強権行動で南シナ海の周辺国への傍若無人ぶりを示す。

 これが中国の本当の姿だ。
ベトナムインドネシア、フイリピンなどはようやく中国の野望と怖さが分かってきたのではなかろうか。ただし、フイリピンのドテルテ大統領みたいな、経済支援を欲しがる人間は、それでも中国にすり寄るのだろうが、気が付いたときには手遅れになるような愚かなことはしないで欲しい。

 そのうち、マラッカ海峡から中国が領有権を主張する海域全体で、同じようなことがエスカレートする可能性がある。我が国にとっての中東からの原油液化天然ガス運搬船が航行する重要なシーレーンだ。
 ここを自由に通させないなどの無茶を言いだす恐れがないとはいえない。

 先日も書いたが、中国包囲網を早急に形成していくことが、重要な局面に入っているのではないか。