中国、日本のEEZ内でレアアースなど採取


読売新聞 4月14日
 [ジュネーブ=笹沢教一] 日本の排他的経済水域EEZ)内で、中国が日本政府の同意を得ずに海底調査し、豊富な資源を含む「海底熱水鉱床」やレアアース(希土類)、希少な深海生物などの海底資源類を採取していたことが明らかになった。

 中国の研究者が2007年以降、少なくとも30本の学術輪分で調査内容に言及していた。

 中国の海洋調査船EEZ内に侵入し、日本の同意なしに調査を繰り返してきたことは海上保安庁が確認していたが、具体的内容は明らかになっていなかった。
 中国側は調査内容を論文にすることで、学問上の優先権(先取権)を得ることや、大陸棚に関する自国の主張を補強して海洋権益を拡大することを、狙っているとみられる。

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 先日こそ、この問題に触れて記事を書いたが、恐れていたことは、2007年から始まっていたとは…。
 私はこの問題への知識がなくて、とやかくは言えないのだが、これまでの中国と言う国のやり方、自分のところの利益になると分かれば、国際法やほかの独立国の権益など無視してすぐに実行に移す。こんなやり方を平気で行う国だとは、分かっていた。
 国際問題が絡むと、どうも日本の対応は生ぬるさを感じて、ストレスになる。
特に、中国や韓国に対しては、どうして遠慮がちな対応をしてしまうのか。

 この問題では、海上保安庁は早くから知っていたようだ。
しかし、マスコミもこのことについては知らせないし、政府は中国と何処まで話し合いまたは抗議を行ってきたのか。

 多くの疑問が付きまとう。
国土の狭いわが国において,四面が海に囲まれた環境から、海は大きな資源の宝庫だ。この権益を守り抜くことは、モリカケなど国内の政争の道具にしか思えない問題よりはるかに大きいと言える。

 政府が毅然とした態度で抗議し、マスコミが事実を知らせ、国民の声が大きくなれば、国際法を無視して自国の利益獲得に走る無法国家・中国へのブレーキになるのではないか。そして、先日も主張したのだが、海保の船を増やし、自衛隊のいざというときには応戦できる態勢を整えることは、早急な課題だ。

 さらに、日本人は、もっと大きく騒ぐべきだ。
そうでなくては、気がついたときは、南シナ海のように中国に良いように日本の海は荒らされてしまう。
 そのことは、小笠原諸島のサンゴ強奪の一件で、経験済みのはずである。

 日本人は、もっと声を挙げようではないか。