政府は、南鳥島付近の警備にも、神経を配れ!


先日からの発表で、わが国最東端の島、南鳥島近海に、世界が使用しても数百年分の途方もない、レアアースの埋蔵量が確認されたとのニュースが賑わしている。

 わが国へとっては、朗報には違いないが、これから具体的にどのようにして、この海底の”財宝”を収得していくかなど、いろんな問題を解決していかなくてはならない。

 ところで、今まではわが国は中国のレアアースに頼り、野田内閣のとき、尖閣諸島の国有化時、中国の反発を受けて、レアアースのわが国への輸出がストップされた経緯がある。
世界の9割を超えるシェアを誇る、中国はエネルギー政策に対抗できるとして、レアアースの輸出、価格の操作などを自国経済に有利に働くように努めてきた。

 その、中国のレアアースも、次第に資源の枯渇が取りざたされるようになり、中国は次の一手を真剣に考えていると思われる。

 その中国が、南鳥島のわが国の領土、領海へ目をつけないことは考えられない。
かなり前から、南鳥島などは単なる”岩礁”で島ではない。と主張しているのも、この島及びそのEEZ内での自由な操業を可能にし、膨大な量のレアア-スの獲得を狙っていると思われる。

 わが国は、この中国の主張に耳を貸す必要はさらさらないが、相手が中国だ。
南シナ海での傍若無人の、国際法など無視した軍事基地の建設を見ていても、何をしてくるか解らない。

 近いうち、必ず南鳥島付近に、中国海警局の船が現れ密かに海底調査などを始めるであろう。
 日本政府はそれを許してはだめだ。
多くの海保の船を出す。そのバックに海上自衛隊護衛艦を配備するなどを実行して、安易に中国の船を近寄せない姿勢を示すべきだ。

 このような、問題になると、日本政府は腰が引け中国に遠慮する姿勢が見え隠れする。そこは、一線も超えることを許さないという毅然とした態度を、初めから見せる必要がある。

 国会での無意味なモリカケ問答ばかりに、血道を挙げ無駄な時間を費やすのではなく、これから起きようとする外国との摩擦などにどのように対処するべきかを話し合うことの方が、国益からも数段の違いが生ずる。

 重ねて、政治家の皆さんにお願いしたい。南の海の監視も怠りなきように知恵を絞って欲しい。