口先だけの人間は信用できない


 13日20時からのBSフジ「プライムニュース」に、小泉純一郎元首相が出演、その中での彼の発言が気になった。
 案の定、産経新聞論説委員でる阿比留瑠比氏が、その発言に異議を唱えた。

 それは、「総理(安倍)が『私や妻が森友学園に関係あったら、総理も国会議員もやめる』と言った。総理の答弁に合わせないといけないということで、この改ざんが始まったと私は見ている。忖度したんだよ。関係ある書類は全部変えないといけないと思ったんじゃないか。私はそう見ている」
 
 元首相であり、安倍首相を自民党幹事長や官房長官に抜擢もした人物としては、極めて無責任な発言だと言わざるを得ない。

 安倍首相はたしかに、29年2月17日の衆院予算委員会での答弁で、同じ意味のことを述べている。
 だが、財務省からすれば、悲願である消費税率の引き上げを2度にわたり延期するなど、コントロールが効かない首相を、法を犯してまでかばおうとするだろうか。

 もう1点指摘したい。小泉氏はこの発言をした時点で把握していなかったのかもしれないが、財務省は27年6月にも森友問題のメモを削除していたことを明らかにしている。
 これは安倍首相の衆院答弁の2年近く前のことであり、つじつまが合わない。

 にもかかわらず、安倍首相の答弁を忖度して改ざんが始まったと「想像」した程度の話を、公の場で発信するというのは、晩節を汚すことになりはしないか。

 今の国会では、野党やメディアの一部が、何でもかんでも無理やり安倍首相夫妻に結び付けようとする姿は「魔女狩りが集団リンチ」のように映る。小泉氏までがそれに加担してどうするのか。

     ここまでは、「阿比留瑠比の極言御免」からの引用です

 現役の頃は、小泉劇場とか言われて、多くの人々に政治への関心を高めた。
在職中には、とりたてて功績があったわけでもないが、パフォーマンスが得意で世のオバちゃん連中を魅了(?)した。
 しかし、小泉構造改革により、若者の間で収入格差が広がったこと。公共工事の締め付けで、建設現場から若者が去り、建設技術者が減少していった。

 今では、これが、東日本大震災の復興への大きなブレーキになっている。
当のご本人はそんことへの反省や国民への謝罪は全くない。
そんな彼を未だに、応援するオバちゃんの一部は、このような現実をどうとらえていいるのだろうか。

 マスコミが、息子の進次郎氏を取り上げるのも、それにキャーキャー言って騒ぐ、群衆も同じ轍をまた踏むつもりだろうか。

 口先だけではなく、これまでのその人の行動、実績を掴んでから人物は評価して欲しいものだ。