異例の少なさ、…参院予算案審議、どうにかならないのか。

昨年からの、「森友・加計問題」で、国会の予算審議が、異例の少なさになっている。
 30年度の予算案は、今月30日午前零時には自然成立するとはいうものの、それでは、参議院は何のためにあるのか。
 このままでいくと、参議院の存在への意義も出かねない。

 野党に言わせれば、財務省での決済文書の改ざんというとんでもないことが、表面化したのだから、予算審議の遅れは仕方がない。とのことであろう。

 今回の文書の書き換えは、私たち一般国民の感覚でも、天下の財務省がここまでやるか。と、怒りをとおりこして、呆れるばかりだ。
 官僚の世界独特の保身の思惑が働き、指示のあるなしに関わらず、忖度が働いたのか。
 或いは、当時の近畿財務局、理財局長であった佐川氏の答弁との、整合性を持たせるための工作であったのか。

 ただ、このために大切な国会での審議が遅れ、我々の生活に直接関係してくる税制改革や米国と北朝鮮の交渉がどうなるのかなど、重要な懸案事項が先送りされてはならないと思う。

 待機児童の問題など、若い世帯への対策も遅れに遅れているのではないか。
野党は、自分たちの言い分が通らないと、すぐに、審議拒否にでる。
 予算審議はそれでも、与党の数が十分だから、いざとなると審議を進め3月中の成立は可能だろう。

 しかし、今の野党は、今度は強行採決と騒ぐに違いない。
この際、文書の改ざんを指示したものが居そうなら、徹底的に調査を行い、その人物を特定する。
 佐川長官には、国会へ出てもらい証人喚問を実現させる。
とにかく、この森友問題で、国家の損失は限りなく大きくなるばかりだ。
早く、決着させて、停滞している国政を前へ進めて欲しい。

 ただし、野党の皆さんは、今のままの姿勢があらたまないのであれば、国民の支持は得られないと思う。
 街頭で旗を振り、「安倍はやめろ!」なんて言っている人々は、国民の中のほんの一部。サイレント・マジョリテイの人たちは、とっくに嫌気がさしている。
野党の面々は、ぜひ、そこのところを考えて、国政に参加して欲しい。