地熱エネルギーを何故、有効活用しない
宮崎と鹿児島にまたがる「新燃岳」で、また、爆発的噴火が起きた。
河口付近から流れ出る溶岩流の映像を見ていると、自然の脅威に驚くばかりだ。
日本は、環太平洋火山帯に属する、世界有数の火山国だ。
火山が爆発するたびに、大きな災害に見舞われ人間が犠牲になったりもする。
しかし、火山の下に広がる広大な地中には、何千度という高温の地熱が、エネルギーとして眠っている。
私は、これをどうして有効活用しないのだろうかと、長年にわたり考えてきた。
日本の国土は狭くて、山岳地帯が多い。
鉱物資源や化石燃料などの資源は、極端に少なく”資源小国”だと言われてきた。
だが、地熱エネルギーに絞って考えると、決して”資源小国ではない。
ただ、この豊富な地下資源の有効活用が行われていないことが、私にはいつも気がかりで仕方がないのだ。
次に、温泉利用の業者の理解が進まないことも一因らしい。
地熱発電のためには、地中3000メートルくらい深く掘り進めて行く必要があるという。温泉の出方が悪くなるとか、温泉源が枯れるとか、温泉業者との話し合いが進まない地域もあるという。
日本の発電エネルギーの地熱発電が占める割合は、わずか、0,025%ほどだという。
不安定な再生可能エネルギーの頼るのではなく、安定供給できる地熱利用をもっと真剣に考えたらどうだろう。