パシュートの金は、まさに日本的”美”の勝利だ!

私は夜に弱く、9時を過ぎると瞼が重くなる。
 昨夜は、金メダルが期待される、女子・パシュートの決勝が行われるというので、眼をこすりながら、その様子を見続けた。
 出足は日本が僅かのリード、その後、オランダが逆転。
普通なら、ここでハラハラ、ドキドキしながら見守るのだが、昨夜のレースは始終落ち着いてみることが出来た。

 それは、日本のこのチームなら、絶対に、最後は日本チームが勝つ、と確信があったからだ。
 後半はオランダに追い付き、あっという間に抜き去って、最後は2分近くの差を付けて、堂々の優勝。
 この、見事な勝利をもたらした選手の皆さんに、改めて「おめでとう!」と祝福したい。そして、日本チームとしての素晴らしい結果を残してくれて、「ありがとう」とお礼も言いたい。

 私は、この4人のチームワークの素晴らしさで、W杯で何度も世界新記録を出したこと。解説者が述べるように、しっかりとチームのそれぞれを信頼する見事なチームワークがある限り、勝利すると確信していた。
 つまり、日本人の相手を思いやる「美徳」が勝利をもたらしたのだ。

 一方、韓国の場合もテレビで話題になっているが、日本とは正反対。
チームワークが破綻していて、最下位というみじめな結果に終わった。
自分を出そう、自分こそが主役だ。との想いが強いと、チームワークが絶対に必要なこの競技では勝利は無理なのだろう。
 後は、汚い責任のなすり合いという、見るに堪えない状況が起こる。

 韓国チームは、見事にそれを実証してくれた。
私の個人的な思いだが、日本と韓国の見事な意識の差が、パシュートという競技で示されたのではないか。

 決勝では裏方に回った菊池選手の、喜びの顔も素敵だった。
4人でメダル授与の台に上がった時の、皆さんの顔を眺めて、誇らし気分が冷めやらぬうちに眠りにつけた。
 もう一度「おめでとう!そして、ありがとう」