我が家の庭を訪れる鳥たち



毎日起きると真っ白な景色が広がるこの季節。
 我が家の庭には、いつものようにいろんな野鳥が集まってくる。

 今は、メジロと越冬中のヒヨドリだ。
20年くらい前までは、秋になると温かいところへ引っ越していたのだろう、冬に見かけることはなかったのだが、最近は寒さをものともせずに、近くで越冬する個体が増えている。
 近所に空き家が多くなり、誰も収穫しなくなった柿などが熟すと、格好の餌になり暮らし易さが分かったのか。独特の甲高い鳴き声を挙げて飛び回るヒヨドリの姿を真冬でも見ることが多くなった。

 これらの鳥以外にも、もう少しするとミソサザイコゲラ、五十ガラなどが姿を現のだが、今は、メジロヒヨドリの餌の取り合いが面白くて、退屈しない。

 家内が、庭の桜の木に蜜柑の半分に切断したものを刺して、小鳥の登場を待つ。匂いで分かるのか、どこからともなく目白のツガイがやってくる。
 小さなおちょぼ口で、ミカンの果汁を啄ばむ姿が可愛い。

 ところが、きょろきょろと周りを警戒しながら食事していたメジロが、さっと、食事を中断してそばの屋根へと飛び去ることがある。
 ヒヨドリの登場だ。メジロの何倍もの大きさのヒヨドリは、追い払ったメジロの後に居座り蜜柑を食べ始める。
 大きな口で、引きちぎるようにして食べるヒヨドリにかかれば、刺したミカンはすぐに無くなり、可愛いメジロの姿を見ることができなくなる。

 私が、部屋から廊下へ移動すると、警戒心の強いヒヨドリはすぐに飛び去っていく。すると、屋根へ避難していたメジロが元の自分が居たところへ戻り、再び食事を始める。
 メジロはその素早さからか、人間をあまり警戒しない。3メートルくらいまでは近づくことができて、写真撮影したり観察したりするのも容易だ。

 私のところは、今、毎朝の雪景色で、庭の向こうの畑は雪で真白。それをバックにメジロがえさをついばむ姿は何ともほほえましくなる。