我が国の教育の在り方に不安を覚える
今回は全てを取り上げることはしないが、
元住民ら「一面的な歴史観」 「元はロシア領とみとめる」
と題した記事である。
この問題はもともと以前から「日露講和条約を起点に説明すると”もともとロシア領”という誤解が生じる」との懸念があった。…(産経ニュースより引用)
ここを「間宮海峡」と名付け、それまで未開の地であったところへ、日本人が移り住むようになった。
その後、複雑な経過をたどり、江戸幕府とロシアの話し合いで、千島列島を日本が、樺太全土をロシアが管理するなどの時代もあった。或いは日露戦争での戦利地とされて南樺太と千島列島は日本の領土と確定させたなど、いろんな説明がされてきた。
いずれにしても、元々ロシアの領土であったのではなく、第2次世界大戦で敗戦国の日本が、領有権を放棄した。このときのサンフランシスコ講和条約には当時のソ連は参加しては居ない。
少し古いのだが、中高校生対象の教科書でも、竹島や尖閣諸島が、まぎれもない我が国の領土であるにもかかわらずに、教育出版の教科書には、竹島は韓国との間に領土に対しての主張の違いがあるとか、尖閣諸島では、中国も自分の国の領土だとする意見もあるというような、記述がある。
このような、教科書を通して歴史や地理を学ぶと、ウーマンラッシュアワーの村本のような、認識の若者が続出する。
今回のセンター試験での領土の取り扱いは、元住民の人たちから見れば、元はロシアの領土でそこに日本人がどんどん移り住んだ挙句、戦に負けてとられたとの誤解が生じる恐れが十分にある。
日本政府としては、サンフランシスコ講和条約に参加しなかったソ連が、勝手に占拠しているだけで、”帰属未定”のままという見解なのだ。
どうも、我が国の国民の一部や為政者の中に、領土についての甘さを持つものが、多く居そうな気がして心配になる。
領土と言うのは、そこを管理する国民の意識で、環境の保全、取り巻く領海の漁業権、以前からそこで暮らしていた人々の故郷、気持ちなどを考慮して判断しなくてはならない。
村本ではないが、簡単に手放すような意識では、国の滅亡に繋がりかねないのだ。平和ボケが長くなると、目先のことしか見えなくなるのであろうか。
この入試センターの幹部たちは、どう思っているのか意見を聞きたいところだ。
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