真っ白な世界

 冷え込みがきつかった昨夜は、風呂に入るのに一苦労した。
我が家の風呂は、屋根に設置した天日を利用した温水装置から、お湯を供給する。
夕方になり気温が下がる中で、いつものように8時過ぎ、ふろの水を抜いて洗いにかかる。洗い終え湯を注ぐコックをひねったら、蛇口からは何も出てこない。
 
 屋根の上から蛇口までのどこかが凍ったらしい。
ボイラーのスイッチをひねっても、お湯は出ない。しばらくコックを開栓して水道管の中が少しずつ溶けだすのを待った。
 
 9時過ぎにようやく、出始めた。
夜の冷え込みはさらに進み、寒さの中、床に就いた。
 
 朝8時に目覚め、外の音に耳を澄ませる。静かだ。車の騒音が聞こえない。もしやと思いカーテンを開ける。
 そこには一面の銀世界が広がっている。
 
 沿岸地域だからであろう。私の町はあまり雪は降らない。しかし、気温は低いところだ。
 この冬の氷点下の朝は、今日で17回目を数えた。
今までは、凍っても薄氷だったのだが、今回の冷え込みで、かなり分厚い氷が張ったようだ。
 
 積雪は2センチほどで、お昼前にはとけるのだろう。
インフルエンザは、昨年の2倍に達したと、地元の放送局が伝えている。
この寒さで、まだ、患者は増えるのだろうな。
 今日は仕事の日だ。ゴホン。ゴホンと咳をしながらマスクもせずにやってくる子供が恐ろしいくなる。
 ああ、そんなことを言ってはダメだな。
感染しないように、防御の準備は怠りなく行っておこう。