戦々恐々…

 寒さが厳しい今年は、全国でインフルエンザが猛威を振るいだした。
私の住むところも、ご多分にもれず地元の小中学校では、相次ぐ学級閉鎖で教師も医療関係者もピリピリしているようだ。
 
 とくに、受験を控えた中学3年生などは、本人はもとよりその家族も手洗いやうがいなど、日ごろは無視していることを真剣に行っていると聞く。
 
 私のところには、今も僅か数人だが、近所の子どもが、英語や数学の勉強にやってくる。
 私の”ボケ防止”社会に対しての僅かながらの責任を維持すること。これらが健康な生活が送れる基になるのではないかと、仕事をゼロには中々できない。
 
 しかし、毎年、冬の厳しさが増すと、暴れ出すインフルエンザには、頭を悩ます。
私たち夫婦のどちらかでも、インフルにかかると、施設の叔母のところには出かけられない。
 老人施設でも、インフルや、ノロウイルスなどには、神経をとがらせ出入りする人たちへのチェックを行っている。
 
 昨夜は、「先生、おれたちのクラスは、学級閉鎖になったんでえ」と、にこにこ顔で子供がやってきた。わずか3人の子どもだが、そのうちふたりはとても元気そう。
 だが、一人の子はマスクをつけて、咳をごぼごぼ立てながら席に着いた。
 
 私が「大丈夫か?咳をしているけど、頭痛などはしていないの?」
と聞くと、「僕たちは、午後になって閉鎖が決まったので、全員帰りました。でも、何ともありません」と、返事する。
 
 その後も、「ゴホン、ゴホン」ときどき、「ゲボ、ゲボ」と痰が喉に絡まったような咳が続く。
「学級閉鎖になると、君たちも外出できないのじゃあないのか」と聞くと
「うちの人が、『塾には行きなさい』と言って車で送ってくれました」とのこと。
 
 毎年のことだから、あきらめてはいるけど、こうやって私も家内も以前、インフルに感染したことがある。
 昨夜は、仕事が終わると、家内と手洗いを日頃より丹念に、うがいも念入りに行い眠りに就いた。
 
今日は、家内が施設で”お話”をする日だ。
ご老人の皆さんは、楽しみに待っていてくれる。
 元気な状態で、準備万端の上、出掛けなくっちゃあ。