典型的な歴史修正主義だあ!

今朝の産経ニュースでは、
[中国の中学歴史教科書、「文化大革命」の項目消える 
                     失政隠し? 批判相次ぐ
 という記事が掲載されている。
中国と言えば、韓国とタッグを組むように、我が国を”歴史修正主義の国”だと烙印を押して、非難する。
 その中国では、共産党の党運営、国家を動かすために国民の批判が出るような芽があれば、すぐに事実を隠ぺいする。平気で嘘をつく。こう言ったお国柄だけに、この手合いのニュースには驚きもしないのだが、我が国の教科書問題もしばしば話題になる。全く無関係とは言えないので、取り上げることにした。
 
           引用開始
 
 中国の中学生向け歴史教科書の改定版で、毛沢東が発動し多数の犠牲者を出した政治闘争「文化大革命」の項目が削除されることがインターネット上で暴露され、波紋を広げている。
 中国共産党による一党支配の正当性を揺るがしかねない失政を隠す狙いがあるとみられるが、「歴史を正視してこそ未来に向かえる」との批判の声が上がっている。(北京 西見由章)
 
 問題の教科書は、人民教育出版社が発行する中学2年生向けの「中学歴史」下巻で、今春の新学期から使用される改訂版のサンプルがネット上に流出した。
 旧版では文革について「『文化大革命』の10年」との見出しで独立した項目があったが、新版では別の項目に吸収されている。
 
 旧版にあった「動乱と災難」との小見出しも削除された。また「20世紀60年代に毛沢東は、党中央が修正主義に走り、党と国家が資本主義の復活という危機に直面しているとの謝った認識を持っていた」との記述があったが、改訂版では「謝った」との表現が削られた。
 
 こうした文革に関する記述変更の背景には、近代中国の歴史における党の功績を強調し、党の指導の堅持を最重要課題と位置付ける習近平指導部の意向がありそうだ。習氏は昨年10月の共産党大会で、党が「近代以来衰退の一途をたどってきた中華民族の運命を根本から転換した」と発言。自身が打ち出した「新時代の中国の特色ある社会主義思想」では、「全活動に対する党の指導の堅持」を掲げている。
 
 ただ、党は1981年の第11期中央委員会第6回総会で、文革について[指導者(毛沢東)が謝って発動した、反革命集団に利用された、党と国家と人民に重大な災難をもたらした内乱」だったと位置付けた。
 
 ネット上では歴史教科書の改訂について「過ちの歴史を薄めようとしている」などと批判が相次いでいだ。これを受けて出版社側は自社のサイトで、改訂版も文革に関して「党や国家、人民に巨大な損失をもたらし、反省と総括が求められている」などの記述があると釈明した。
 
         引用おわり
 
 今、我が国でも”高大研”などの団体が、中高の歴史教科書から。坂本竜馬などの人物名を削除、代わりに従軍慰安婦南京大虐殺などの文言を入れようと、企てている。この件に関しては、以前にとりあげたのだ。
 
 白紙状態の中学生の意識に、誤った事実を刷り込むことは、重大な罪であると、私は思っている。
 
 これまで、中国は自分たちが嘘を並べ立てて、日本を貶めることを続けてきたが、その時に彼らの口から出る言葉は決まっていた。
「日本は歴史修正主義の国だ」とのセリフである。
 しかし、あの文化大革命の恥部、暗部を隠ぺいしょうとする、中国の態度こそ”歴史修正主義”ではないか。
 
 相手はこれから勉学への研鑽を積んで行こうとする中学生である。
自分たちに都合の悪いことは、隠ぺいする。事実を覆い隠す。
 
 どこかのマスメディアのやり方と同じだ。
 
 嘘を刷り込まれて成長した青年たちは、間違った知識の上に構築した自分たちの論理を振りかざす。
中国から日本へやってくる学生や若者たちに、「天安門事件」について聞くと、誰も知らないとの返事が返ってくるらしい。
 
 中国政府は、ネットに規制の網をかけて、都合の悪い情報が国内に流布されないように必死のようだが、じわじわとネット社会の怖さを実感しているのではないか。
 その証拠が、この文革の隠ぺいに対して、批判が集まっていることだと思う。
 
 もっと、もっと、ネットでのニュース配信が進んで、共産党中央では、抗しきれない事態がくれば、少しは世の中は良くなるのではなかろうか。
 早くそんな世の中になって欲しいものだ。」