どうも、納得がいかない。

 沖縄での米軍のヘリコプターから、窓枠が小学校の運動場に落下した事故のことだ。
 反基地運動の行動に懸命な一派は、事故の責任をすべて米軍とそれを容認する日本国政府に押し付け、基地反対の運動をこの時とばかり盛り上げようとしている。
 
 私の疑問は、3つある。
一つは、元々米軍が沖縄を占領したときから、米軍は原野状態であった宜野湾市普天間に、軍事用の飛行場をつくった。
 今の危険な状態は、その後ぞくぞくと飛行場の周辺に、民家が建設され世界でも有数の危険な飛行場と呼ばれるようになった。
 どうして、そんな危険なところに、住民が押し寄せて暮らすようになったのか。
 
二つ目は、この危険な基地の解消のため、辺野古に基地を移転して危険をなくそうという、日本国政府と米軍の計画に対し、オール沖縄とか言って、翁長沖縄県知事を先頭に、辺野古の基地移設に大きな反対運動を起こしていることだ。
 
 辺野古の基地移設が現実化すれば、普天間の危険はすぐに解消できる。
その意見をのべると、平和な沖縄であって欲しいから、沖縄に基地は要らない。などの、反対意見が返ってくる。
 
3つ目、せめて学校や幼稚園だけでも、別の安全なところへ移転してはどうか。という意見を持ち出すと、
 あそこの学校は反対運動のシンボル。学校を移すわけにはいかない。との返答。
 
 これらの反対派の意見を聞いていると、当面の危険を回避する方法として、どのような提言をしても、ノ―という答えが返ってくる。これでは話にならないではないか。
 つまり、反対派には建設的な提案や意見は頭から受けつけようとする姿勢が見えないのだ。
 
 その間にも、児童たちの危険は解消されなくて、危険解消の現実が見えてこないのだ。この当たりのことを、沖縄の一般県民はどのように考えているのだろうか。
 
 辺野古の基地移設が長引けば、それだけ、危険の回避も遅れる。
 
日本の安全保障という観点から、沖縄の米軍基地が無くなることはない。
米軍がもしも、沖縄から引き揚げでもしようものなら、待ってましたとばかり、中国が尖閣を占領、その後北上して沖縄全土が占領されるであろう。
 
 このことは、フィリピンでの米軍が基地を引き払った過去の例が証明している。
その結果どうなったか。
南シナ海は、中国に席巻されあちこちに軍事基地が出来た。
フィリピンの漁民は、昔から生活の糧を得ていた自分たちの海で、漁業が出来なくなり生活が圧迫されている。
 
 沖縄や日本がこのようになってもいいのかと、基地反対の連中に言いたい。
ただ、言ったところで素直に聞く連中ではないだろうな。