2週間ぶりの九重・飯田高原

先週が「モミジ祭り」で家内が一台しかない車を持っていったので、私は我慢の留守番の役。
 昨日は満を持して、飯田高原を目指した。
10年くらい前に凍結した雪道で事故を起こした経験があるので、私は本格的な冬が来ると大好きな飯田高原行きは行わない。
 
 すると、これから数カ月は出かけられないのだと、あせる気持ちから無理してでもこの時期は飯田通いを実行してしまう。
 
 昨日は、郷に到着してみると、いつものメンバーの姿が見えない。
紅葉の時期が終わって、寒さが進み始めたからなのだろうか。
 静かな郷の周辺を歩く。
一面に散らばった落ち葉がカサカサと音を立て、舞い上がる。
 
 道に出てみると、いきなり勢いよく鹿が飛び出した。
角も生えていない、少し小ぶりの固体だ。
鹿の方でも驚いたのか、前足を少し上げるようにして道の脇の林へと姿を消した。
 
これから雪のシーズンを迎えると、鹿たちも思うように餌が見つからない。
思わず、動物たちも大変なのだなと、同情の気持ちが湧く。
しかし、ふもとの村々では、樹木の皮が食い荒らされ、冬の野菜はシカに食べられ壊滅状態だとか。
 人を含めた生き物の世界の生存競争の激しさに複雑な気持ちになる。
 
 夕日が落ちて、郷に寒さが忍び寄り始めたとき、仲良しの”タクちゃん”夫妻が帰ってきた。
 夜はこの夫婦と遅くまで談話に花を咲かせながら、郷の去りゆく秋を楽しんだ。
 
 今日は先日の耶馬渓をもう一度通ることにして、ハンドルを左に切った。
耶馬渓の紅葉はかなり落葉して、この前のような混雑は回避できた。
しかし、最後の秋を楽しむかのように、観光の中心となる「一目八景”あたりは大勢の人々でにぎわい、車を徐行させながら通り過ぎた。