なぜ?わざわざこの季節に?
当然、海は荒れて大きな近代装備を施した船舶でも、荒波の洗礼を受け転覆や座礁の危険が伴う。
そんな荒海の中、北朝鮮から漂流したという木造船の姿を、テレビ画像で見る限り、こんなお粗末な船で、よくもまあ日本の国へたどり着いたと驚嘆するばかりだ。
漁に出て一カ月以上もたった漂流船もあるらしいのだが、その間の乗組員の水や食料はどのようにしていたのだろう。900キロもの想像を絶するような距離、荒れ狂う日本海をよくもまあ無事でたどり着いたことだと、感心するより呆れてしまう。
確かに、この人たちの言葉通りであれば、収容施設で手厚い保護をすることに異存は無いのだが、人道主義という言葉で簡単に片づけてしまって、果たして良いのかと、多少の疑問が残るのだ。
温かくなる春や、夏であれば日本海の荒れ方も違ってくるだろうし、北の大陸からの寒波の影響を一番受ける今の季節、漁に出るといっても危険と隣り合わせなのだから、すぐにでも引き返せる朝鮮半島の近海で行えば、命の危険からはかなり遠ざかることができるのではないか。
人道主義は結構だが、我が国、我が国民へ重大な被害を及ぼすような工作を目論んで危ない海を渡ってきたとしたら、手放しの同情は禁物だ。
これも確かに一理あるだろう。
どちらにしても、日本と日本国民への災いのもとになるようなことは、早々に回避して欲しい。
それにしても、日本人はなんて優しい民族なのだろう。