もう、いい加減にしてくれ!

 ここのところ、大相撲の話題が絶えない。
テレビのワイドショーにチャンネルを合わせると、どの局もハルマ富士がビール瓶でタカの岩を殴った。いや、殴らなかったと、にぎやかだ。
 
 相撲評論などを続けてきた人たちも、ここぞとばかりいろんな観点から、ああじゃない、こうじゃないとこの話題に触れる。
 
 そんなにこの問題は大きくて、私たちの生活に影響をもたらすのだろうか。
 
 傷害の容疑で、警察が動いているのだから、あとは捜査の成り行きを見守れば良いことなのではないか。
 
 
 国会の方では、衆院選後の新しい体制のもとで、各党の論戦が始まっている。
新しくたちあがった、立憲民主党の枝野氏、希望の党玉木雄一郎氏などの質疑に安倍総理など与党の人がどう答えるか。
 
 国政に関わることは、庶民の関心が低くて視聴率がとれないと、テレビ局はニュースの時間に少しだけ触れる程度だ。
 庶民と言うのはそんなに国政に無関心なのだろうか。
税制改革では、高収入の人たちの税制をどうするか。待機児童対策、安倍総理が選挙前に約束した子どもたちへの保育料無償化は、その財源をどうするのか。
 
 さらにアメリカは再び北朝鮮テロ支援国家に指定するという。
我が国の防衛対策にどうのような考えを持っているのか。
野党の見解、与党の考えなど知りたいことが山ほどある。
 
 もちろん、政治の報道に重きをおけという積りは無い。しかし、私たちにとって毒にも薬にもならない大相撲の裏事情をどう掘り下げても限界がある。
 だから、民放各局の報道内容は皆同じ、しかも、同じことを毎日のように、繰り返し報道する。
 
 この国の放送関係者は、つくずくバカじゃないかと、呆れてしまうのだ。