政府の毅然とした事実での抗議を期待する

 18日(土)の記事でも書いたのだが、国連の教育科学文化機関(ユネスコ)での日本バッシングがますます激化して、ウソとねつ造の歴史感が定着しそうな勢いだ。
 政府は手をこまねいて、動こうとしなければウソの既成事実がどんどん積み重ねられて、我が国と、我が国民は胸を張って国外で活動しづらくなる。
 こんなことほおっておいて良いのだろうか。
 
 今朝は産経の[主張]というコーナーで、以下のような記事が掲載された。全文コピーで恐縮だがこのことについて再度触れてみたい。
 
 [主張]
 国連対日「報告」、人権を蹂躙する国に言われる筋合いはない。
慰安婦めぐるねつ造の撤回求めよ。
 
 国連対日委員会の対日作業部会の暫定報告書が、中国、韓国の不当な言い分を入れた、とんでもない内容になった。
 慰安婦問題をめぐり、日本政府への謝罪と補償を要求している。到底受け入れられるものではない。
 厳しく撤回を迫る必要がある。
 
 採択された報告書には、日本の人権状況について200余の勧告が記された。
特に看過できないのは、慰安婦を「性奴隷」とする歴史をねつ造し、いわれなき批判と要求を続けていることである。
 
 中国は「歴史を直視し、慰安婦に対して誠実に謝罪し、補償を行うべきだ」と書くことを求め、そのまま盛り込まれた。
「『性奴隷』を含めた人道に対する罪」について、法的責任と誠実な対応を求めたのが、北朝鮮だというのだから驚く。
 人権を蹂躙する国に言われる筋合いはない。
 
 韓国の「次世代に歴史的事実を伝える努力をすべきだ」との要求も盛り込まれた。
伝えるべきは韓国である。
 慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を明記し、国際社会で非難しないと約束した日韓合意を無視している。
 
 審査の中で、韓国代表は日韓合意について
「元慰安婦や民間団体などから容認できないとの意見が出ている」と指摘し、世論に基づいた批判だと強弁する。 
 だが、元慰安婦の多くは合意に基づき、財団の支援事業を受け入れている。
合意を反故にして内外の信用を損なうのは韓国だ。
 
 今後、日本政府はどの項目を受け入れるか表明する。
菅義偉官房長官は暫定報告について、ごく一部の国や地域からの発言が基本的に掲載される傾向があるとして、中身を精査するという。
 
 不当な勧告を拒否するのは当然だが、早くから適宜、的確に反論しなければ、国連の名を冠して「性奴隷」の誤解を広めたクマラスワミ報告の二の舞になる。
 
 米サンフランシスコ市に慰安婦像が設置され、市が寄贈を受け入れる「公共物化」の動きも止まらない。
 碑文は「性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと記している。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」事業では、中国が申請した「南京虐殺文書」が登録され、撤回されていない。
 
 なぜ、政府は毅然と事実を突きつけないのか。
 
                 引用おわり
 
 私の願いは、自分の子や孫へ平和で安心して暮らせる環境を残して、一生の幕を閉じたいということだ。
 内外からの国政不安の策動や脅威から平和な今の日本を守り抜くためには、早急に欠陥だらけの憲法の改正は避けては通れない。
 
 同時に、戦後我々、さらにその前の方々が血のにじむ想いで復興を成し遂げ、世界の国々から尊敬を集めるまでに至ったこの国の信用と信頼を、ますます強固なものにしていくことが求められる。
 
 ところが国連と言う世界の大舞台で繰り広げられるウソで固められた日本バッシング。これに我が国は国民を挙げて事実とは違うことを指摘した上で、毅然と対抗していかなければならない。
 
 もちろん、国民一人、一人の力は知れている。政府はそんな国民の気持ちをくみ取り、日本国民を代表して力強い抗議の声明を世界に向けて発表すべきだ。
 
 政府の動きが鈍いと、中国も韓国も“日本組みし易いし”と、さらにウソのねつ造にヒートアップするであろう。
 上の記事でも指摘されているが、あったかどうかも解らない南京虐殺のことが、世界の記憶遺産として、採択され、中国は撤回する意思は無い。
 ひとたび採択されてしまうと、あとでどんな抗議をしても手遅れだということを、この事案は示している。
 自分の子や孫が、胸を張って異文化の人々と堂々と渡り合える環境作りを進めて行くのは、我々大人と日本政府の責任ではないのか。
 
 手遅れにならないように、政府の毅然とした対応を望みたい。