デモクラシーの破壊
徹底検証
「森友・加計事件」朝日新聞による
を、読み終えた。
11日のブログでの「小川栄太郎氏のベストセラー」で触れたが、期待にたがわない読み応えのある書物だ。
著者が、想像を絶するような資料、朝日新聞などの記事を時系列に辿り、調べあげ、客観的な事実を検証しながら、よくもまあ、短期間でこれだけの内容ある著作物を完成させたものだと、感動しながら目を通した。
そこには、朝日新聞を筆頭に、NHKやその他のテレビ局、昔は保守的な論調が多かった文芸春秋などが、反日野党とスクラムを組み、かさにかかって安倍政権の追い落としを計ったすざましい謀略の数々が、詳しく記されていた。
私もこれまで偏向したマスコミが如何に平気で、ウソの報道をするかなどを取り上げてきた。
しかし、安倍政権を潰すのが社是だと、公言する朝日の執拗なまでの”安倍叩き”は、常軌を逸しているとしか言いようがない。
このような反日勢力が、どんな手を使っても、どのようなありもしないスキャンダラスな内容の報道をしたとしても、今回の衆議院選挙では与党の圧倒的な勝利に終わった。国民はそれまでの1年前後でコロコロと変わった内閣のだらしなさより、安定政権を選んだ結果だと言える。
森友問題の渦中の人物籠池氏の国会証人喚問。閉会中審査での加計学園の問題など、本来は国権の最高機関である国会で時間を割いて行うべきものなのか。
我が国と我が国民が危機にさらされている状況下で、野党やマスメディアは安倍総理が関わってもいない問題の追及にじ血道をあげていたのだ。
この本の内容について詳しく記述することはできないが、出来るだけ多くの人々に目を通して欲しい本だ。
嬉しいことに、田舎の代表みたいな私の町でも本屋さんを訪ねると店員さんが
「今、話題の本ですね」といいながら、平積みされたこの本のところへ案内してくれた。
全国で、多くの人が読めば、テレビのワイドショーなどがウソで脚色し、視聴者を騙し続けたことに気がつくであろう。
読み進めるうちに、過去のマスコミが仕掛けた冤罪事件が頭をよぎった。
完全なアリバイがあり釈放されたのだが、その後も毎日の記者は追いまわし、一家は離散、ご本人は自ら命を絶った。
さらには厚生省の村木厚子さんなどは、刑務所まで収監された。あとで名誉は回復できたが、その間のご本人やご家族の気持ちに、警察関係者はもとよりマスコミは反省があったのだろうか。
安倍総理もいわれなき「モリ・カケ事件」でやってもいないことを証明するという、不可能な要求に、いつまで答えなければならないのだろうか。
あれほど、人権、知る権利、デモクラシーの大切さを謳うマスコミが、自らそれを破壊する。この国のメディアの在り方を国民は、この際みんなで考えていくべきであろう。
最後に、著者の小川栄太郎氏について、少しばかり触れたい。
小川氏は、文芸評論家で社団法人日本平和学研究所理事長となっている。
さらに、日本会議の論客として有名だ。
この本に本当に目を通して欲しいのは、こう言った自分たちが盲目的に「朝日は良識の代表メディアだ」「朝日を読まなくては議論での理論武装ができない」などと言って、何の疑いも持たず保守思想を毛嫌いする人々だ。
この本は、事実を歪曲したり、一方的に気にいらない主張を糾弾するといった、偏った内容のものではない。丹念に膨大な資料を読み解き、一般の人たちが理解しやすいように、事実に基づいた姿勢でこれまでの朝日新聞などの可笑しな主張や矛盾に対して疑問を投げかけたものだ。
これこそが、大手のマスメディアによるデモクラシーの破壊だと言えるのではないか。
そして、ともすると安倍総理が最大の被害者のような錯覚に落ちるが、真の被害者は大手メディアが垂れ流す虚報でに振り回された、主権者たる国民であろう。