北朝鮮の暴挙は日常的に・・・

 久しぶりに良い眠りについていたら、家内が付けたテレビから北朝鮮が、またも太平洋に向けて弾道ミサイルを発射したとの、ニュースを報じていた。
 
 北朝鮮としては、北の方はロシアが、西には中国、沖縄のさらに南にはグアムの米軍基地などがあり、これらの国々への真正面からの挑発はさすがに出来ない。
 
 そこで何をしても反撃されない日本の上空を通過させて太平洋に落とす。ミサイルの性能が進歩して弾道距離が長くなれば、どうしても前回の方角を狙うのが、北朝鮮としてはベストだ。
 私は、同じような軌道での発射実験を、北は度々行うだろうと、予想していた。
 
 案の定、前回とほぼ同じ軌道で撃ってきた。
我が日本政府は「断じて許すことはできない」などの声明をだすだけで、北朝鮮にとっては痛くも痒くもない臆病者の遠吠えくらいにしか受け止められていないのではないか。
 
 アメリカ主導で、国連の安保理が声明を採択し、今までとは違うかなり強い制裁に踏み切るとかの報道があるが、北を除く世界の国々があれやこれやと大騒ぎしている状況の中で、彼らは着々と力を付けている。
 力をつけるということは、我が国への脅威がそのたびに高まって行くということだ。
 
 今朝のテレビで、東海大教授の金キョンジュさんが、韓国は日本ほど大騒ぎしていない。日本だけがミサイル発射の度に大騒ぎすると、日本社会の受け止め方に物申していた。
 しかし、私はこの”大騒ぎ”は無駄ではないと思う。
そのわけは、これまであまりにも日本人の多くはノー天気で、危機感の欠如は甚だしい。もちろんこれで危機感を持つようになるとは思えないが、…このままで日本は良いのだろうか…と、考える人々が一人でも二人でも増えてくれれば、日本の防衛についても真剣に向き合う人が出てくるのではないかと思うのだ。
 
 前回の記事での金文学氏の講演について取り上げた。
その中で、明朝時代の政治家、顧炎武が言った言葉「天下興亡匹夫有責」の意味は
 国が興るか滅びるかの責任は、国民一人一人にあるということだった。
 
自分たちの目の前で起こっている、自分たちへの脅威。
ある日、突然ミサイルが本当に日本に打ち込まれ、外敵が自分たちを攻めて来ても、間に合うはずがない。
 日ごろから国の防衛に対して、どうあれば良いのか。どうすれば外敵から自分自身や身内を守ることができるのか、少しは真剣に考える機会になって欲しいものだ。