アメリカの遠吠え?
アメリカは、石油の全面禁輸など、初めはかなり厳しい制裁決議を求めていたようだが、中国やロシアの抵抗に遭い譲歩を余儀なくされたのだろう。
トランプは口だけは威勢がよいが、交渉は下手だ。時間をかけてこちらの姿勢を示せば、譲歩、妥協が得られると、プーチンあたりは読み切っていたのではないか。
トランプ大統領のどうにもならない弱点は、政治経験、外交経験がない。さらに複数の人との交渉が苦手ということだ。
そして決定的な始末の悪さは、彼を大統領として支持した人々の多くが、これまでの世界でのアメリカの立場などには無関心な層であったことだと思う。
戦後の世界秩序は、良いこと悪いこと全ての面で、アメリカ主導で維持されてきたことは、否定できない。
今回の国連安保理事会の採択で、一番ホッとしたのは金ジョンウン委員長であろう。
そして、これからも核開発、ミサイルの発射実験を繰り返しながら、近隣諸国への脅威を増していくことになるのだろう。
我が国はいつまでもアメリカへ頼ろうとせず、自国での防衛がどこまで可能であるかなど、研究に取り掛かるべきだ。
すでに韓国では、核の保有を良しとする国民世論が、半数を上回っている。
国連もアメリカも頼りなにならないのであれば、平和ボケの病気を一日も早く治し、我が国だけで国家、国土の防衛を目指すことを真剣に考えなければならないと思う。