金ジョンウンの言い分は、朝鮮民族の気持ち?

 いつものことだが、1日遅れで北朝鮮の国営放送は、日本海から北海道上空を通過して太平洋に落下した弾道ミサイル発射の様子を伝えた。
 
 その中では金ジョンウンの言葉と、その様子を見守る首領様の姿を写真で公開する。いつもと同じ構図である。
 
 ここで少し引っ掛かったのが、金ジョンウンの言葉だ。
彼は明治43年8月29日の日韓併合を意識して、日本人が慌てふためく状況をつくろうと、弾道ミサイルを発射して日本国の国土の上を通過させたいう談話が、紹介された。
 
 さらに、この行為はこれからも継続すると宣言。
どうせ日本に対しては、日本の上空を飛ぼうが、日本政府が抗議しようが無視すれば良いこと。あの国は何も我が国に対して物理的な反撃は行えない。
 何しろ”平和憲法”を後生大事にお宝としてあがめている国だから。
と、まあ、こんな意識が彼らの頭の中にはあるのだろう。
 
 私も今回の暴挙だけではおさまらないだろう。
グアムめがけて打てば、アメリカは巨大な軍事力で反撃してくる。
グアムを避けて脅しを続けるには、何も反撃できない日本の国土を通過させてミサイルをぶっ放すことが、もっとも現実的な対応だ。
 との、北朝鮮の思惑が見えてくる。
 
以前は衛星打ち上げのため、どこそこを通過すると、事前通告をしていたが今回の反応を見て、これならいける。日本もアメリカも何もしてこない。と、実験を兼ねて我が国の領土の上を飛ばすのではないか。
 
 問題は、いつも我が国を飛び越えて海に落下するとは限らないことだ。
万が一、実験に失敗してロケットの一部(全体も考えられる)が日本の国土へ落ちた場合は、想像できない惨事が予想される。
 現に北朝鮮のミサイル発射は、これまで何度も失敗を繰り返している。
 
 この国に対しては対話など、悠長なことを言っていても通用しない。
自衛隊では万が一の場合、撃ち落とすための迎撃体制をパック3などで整えているようだが、これがどのくらい役に立つのか疑問がつきまとう。
 
 金ジョンウン委員長は、積年の恨みを晴らした。と、我が国が100年以上も前に行った日韓併合への仕返しの一部ができたと、自己満足したのか。
この想いは、北朝鮮だけが持つ気持ちではない。もう一つの朝鮮民族の国、韓国も我が国へ対しては共通の気持ちを共有していると、考えられる。
ありもしない話を平気でねつ造する。
先の日韓合意を反故にして、慰安婦像をどんどん作り、バスの中にまで展示する。
それでも気持ちはおさまらないと、徴用工の話まで蒸し返して日本を恨み続ける。
 こうした行為に共通するのは、国家間の約束などいつでも無視できるという意識だ。いざとなれば裁判所も国民の気持ちに寄り添うような法理論からは首をかしげるような判決を出すことがある国だ。世界の常識が通用しない民族性にあるのではないか。
 
 我が国のすぐそばにあるこれらの国に対して、何かと対話、対話と主張する人たちがいるが、対話が成り立たない、いつまでも恨み続ける。日本には”水に流す”という
 行き方の知恵があるが、この民族には無いのだろう。
 
 心配の行きつく先は、我が国はどのようにして、国土、国民を守るべきかという命題だ。現状は無防備に等しいと思えてならない。
 今回のミサイルの飛行で、我が国の防衛をいくらかでも真剣に考えた人が増えたとしたら、北の暴挙も少しは薬になったのかな・・・。